今月23日に大好きな小説の二次創作オンリーイベントがあります!
昔イベントがあった頃は同人誌作っていなくて買い専参加でしたが!今はそのジャンル二次創作でいっぱい本出した!
という訳で参加します!印刷所製本の新刊はもう用意した!三冊!
というところで唐突ですが、イベントの準備をしていた5月20日にこねこを拾いました。

今はもう少したくましく育っている生命体。
だいたいいつも一ヶ月前に一・二冊本を入稿し、そのあとなんか色モノっぽい簡易な何かを一種つくってしまうリズムの私。ちょうど予定していた新刊をいつも通り早割入稿した直後だったのでゲット事なきでしたが、かなりライフが慌ただしくなり、実家の部屋をこねこに占拠された中でうなされながら寝るようになりました。
しかしイベントまで二週間となったところでやはり何かを作りたくなり……作ろうかなとなりました。しかし原稿期間と製本リミットを考えると制限は多いです。あと私はBLCPものばかり作っているのですが、せっかくのオンリーだから CPモノ以外も作りたいです。
作りました。

手製本です。ミニ本なので本文は2000字で、ただ雰囲気を楽しむものです。



手折りの蛇腹を二幅貼り合わせて両サイドから読めるようにしたミニサイズ本。片方のサイドを読んでいる時にはもう片方のサイドの裏面に配置した『蛇』にまつわるパブドメ絵画の引用が見えます。内容は『蛇の男』と『その蛇の男を討ち倒した男』の短文です。
製作の過程はこんな感じです。
・推しに倒されたキャラが『蛇キャラ』といえることに急に萌える
・蛇をテーマに蛇腹本を作ろう!とまず決める
・タイムリミットと個人小ロット印刷の都合からA3長辺の長さをリミットとする。A3の紙を自分で折って、小説をなんとか収められるページ数を割り出す(長辺一本で6ページ二山折りと決まりました)
・蛇腹の本を検索して、最初と最後のページに厚紙を貼り付けて表紙とすれば広げやすく雰囲気が出るなと思う(やはり個人小ロットで頼める印刷商品ということで、ポストカードを切り出すことに決定・それに伴いサイズが70mm*100mmと決定)
・紙を切って折っただけのテスト版をひっくり返しているうちに「二幅を貼り合わせてリバーシブルに出来る」と気付く
・ここまでを決めてから本文と表紙を作りました

表紙は色が思いつかないのと好奇心でおたクラブの全面箔ポストカードを使用しました。コールドフォイルにしてもやっすい!
本文は最初キンコーズで「しこくてんれい」へセルフプリントアウトしようとしたのですが、やっぱり雰囲気を優先したいのでレトロ印刷でフライヤー印刷・富士わら紙にしました。


だいたいこういう状態+ポストカードで届いたものを切って……切った後接着剤で貼って……
私の部屋にはこねこがいます!
という訳で地区センターの工作室を借りました。実家から徒歩圏内で、三時間借りて700えんくらい!
「あのー」「はい?」「工作室って一人で借りても大丈夫でしょうか」「えっ?ええ大丈夫ですよ。利用目的は?」「えっと……工作で、接着剤が使える場所を探していて」「はあ……すみません確認します」ゴニョゴニョゴニョ「その接着剤の成分をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
ボンドとおやっとのり!
当日は最高に集中してやれました。そもそも綺麗な広い机がないとA3の紙を切ったり折ったりひっくり返したり複数種類並べたり不可能だと借りてみてから気付くものですね。助かりました。
「ありがとうございましたー終了なので清掃チェックお願いします」「はい、あのー……〇〇さんですよね?〇〇さんちのもみこちゃん?」「アッハイ」「私◆◆の母です」
◆◆!小学校六年間最高に気が合わないし常にムカついていて何回か殴り合いの喧嘩した男子!◆◆のお母さん!そんなやつのお母さんにも関わらずめちゃくちゃいい人でもみこママと詫び菓子を渡し合い謝り合い普通に談笑して行ったお母さん!職員をしていたとは!
「本当にひさしぶりだから分からなかったわあ」「ハア……ハイ御無沙汰しております……」
もみこはド金髪(頭半分の面積3mm刈り上げ)黒柄シャツダボパン黒マスクすっぴんでA3紙ファイルとB3マットと60センチ超定規を普通に所持していて持ち込んだ三十代だ。危険だ。危険というか、恥ずかしい。かなり恥ずかしい。
「はあ、あの、今日は本当に使わないと間に合わない用事だったので助かりました……ありがとうございました……」
ちょっと家ではやりにくい工作をしたい時、地域の施設工作室という選択肢は安くて気持ち良くて集中出来ていいよという話と、でも実家から徒歩圏内は考えてからしようなという日記を書いた気がしました。