一次情報のキュレーションと盗用とペイウォールと

hyroki1980
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先週、ペイウォールに関するトピックが少し話題になった。

https://courrier.jp/news/archives/366662/

コンテンツの収益化と誰がその情報にアクセスできるかのバランスって難しい。

問題は、プロのジャーナリストが報じたニュースへのアクセスが壁に遮られるということだけではない。ペイウォールのせいで、誰でも無料でアクセスできる情報が、誤情報やニセ情報だらけになり、しかもその割合がますます増えることだ。

インターネットが普及してきて必要な情報がいつでも得られるようになった反面、当然その情報はボランティアとして活動していない限りは、お金を掛けずに提供できるわけではないので、情報の提供に対する収益化は当然課題になる。

一方で、記事にもあるとおりで、二次情報として他所でアクセスできたとしても、受け手としてはその情報が誤っているかどうか、尾ひれや背びれがついていないかなど検証するのが難しくなる。

前述は、ニュースサイトのお話だけれども、これを個人の活動に落とし込んだときに何が起きるかをちょっと考えてみた。

今年の春頃から業界に入りたての方向けに、基礎の基礎のお話をする機会をいただき、SEOとかアクセス解析とか、Webサイトが見れる仕組みなど、簡単なスライドを作って教えるということをやっている。

毎回スライドをゼロから作るのだけれども、手前味噌な話、出来としては良い感じだ。一部の人に感想を頂いたのだけれども、必要な要点を良い感じについているので良きというお褒めを頂いている。

情報としては調べればわかる一次情報だけで構成されているので、ゼロからスライドを作ると言うよりは、一次情報を良い感じにキュレーションしたという表現が近いかもしれない。

なので、業界全体のスキル向上のために、こういった資料を無料で公開したいという欲求があるのだけれども、一方で、公開するとこれを転用してビジネスをしようと考える輩が出てこないとも限らない。

大昔に大先輩に「情報をまとめるだけでも価値があるので、それをむやみやたらと公開するものではない」とアドバイスいただいていたことを思い出す。

ケチくさいと思われるかもしれないけれども、性善説で運用するとそのツケが回り回って自分の所に返ってくると思ってしまうので、広く伝えたいけど伝えられないというジレンマがある。

これによって、僕のキュレーションした学習資料にアクセスできない事によって、誤った情報を信じてしまう人が出るということもわかる(僕が正しいと思ってお伝えした内容が結果的に誤ってしまっていることもあるけれども、そこはごめんなさいを素直に言って修正する姿勢)。

かといって、こういった情報を使って大儲けしようとも思っていない(だって調べればわかるので)から、余計に自分の中でモヤモヤしたりする。Q&Aも含めて社内勉強会したいとかは、それとは別に手間がかかるので、いくらかお金を頂こうかなとは思うけれども。

だから、今のところ僕自身が信頼できる知り合いには提供する(し、間違えがあったら指摘ももらう)けれども、不特定多数への公開へは乗り切れないな。

収益化したいペイウォールとは違うのだけれども、見えないところで盗用されたくないウォールは自分の中で立ててしまっていて、これのバランスを取るのは難しいなと思う昼下がりでした。


書いた後に読み返してみているけど、雑すぎる文章。着地も何もしていないけど、この場なら別にそれでも良いかという精神で。

@hyroki1980
役に立たないひとりごとばかりポストする、マルチバースの中に生きている人