映画『ボレロ』

結城浩
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久しぶりに劇場で観ました。しかも封切り。

ラヴェルのボレロは好きな曲なので、きっと混んでるのだろうなと思ったらガラガラでした。

思ったよりはずっと地味なフランス映画でした。地味というか、エピソードを詳しい説明なく積み上げていく感じの話し運び。私は楽しんだけど、あんまり人気出ないかもなと思いました。

どこまで史実に忠実かはわかりませんが、恋愛部分の落ち着いた感じはすごく良かった。あからさまな描写がほとんどないのがむしろいい。ラヴェルの曲がいい感じに挿入されていくのも素敵だ。

作曲しているときのシーンも良かったな。部屋や海辺で楽譜に音符を書いていくところや、ピアノで音を確かめながら書き換えていくところ。自分の普段の仕事の感じにすごく似ていて、急に親近感。

@hyuki
本を書く生活が30年くらい続いています。最近は『数学ガール』関連の本をずっと書いていますが、2024年3月に群論の本が出ました。毎週火曜日にメールマガジン、金曜日にWeb連載を配信しています。感想レターは「読みました」だけでも、とてもうれしいので、お気軽にお送りください。他のSNSへは私のホームページからたどれます。www.hyuki.com 〔ゆうき・ひろし〕