先日、谷川俊太郎さんのエッセイ集『ひとり暮らし』を読みました。
久しぶりに行った書店で紹介されていたので店頭で購入した文庫本です。お風呂で読む「お風呂読書」として少しずつ読みました。
しみじみと味わい深いエッセイ集ですね。若い頃にはたぶんおもしろいとは思えなかった種類の内容だと思います。
でも、来し方行く末を思ういまの年齢で読むと、なかなか味わい深いものがあります。
書名の通り、谷川俊太郎さんは現在ひとり暮らしをなさっているようです(息子さんご家族が近所に住んでいるようですが)。
詩人の谷川俊太郎さんといえば、スヌーピーやチャーリーブラウンの「ピーナッツシリーズ」の翻訳で有名ですね。私は絵本『ことばあそびうた』が好きです。「さるさらう」などは部分的に暗証してたりします。ああ、それから『マザーグース』の翻訳や、言葉の世界を教科書という形で描いた『にほんご』という本もなつかしく思い出します。
でも、谷川さんのエッセイをまとめて読んだのは今回が初めてだったでしょうか。詩人なので当然のことかもしれませんが、ところどころにハッとする言葉が現れるのがとても素敵です。その意味ではもしかすると、若い頃に読んでもおもしろいと思ったかもしれませんね。
本を書く生活が30年くらい続いています。最近は『数学ガール』関連の本をずっと書いていますが、2024年3月に群論の本が出ました。毎週火曜日にメールマガジン、金曜日にWeb連載を配信しています。感想レターは「読みました」だけでも、とてもうれしいので、お気軽にお送りください。他のSNSへは私のホームページからたどれます。www.hyuki.com
〔ゆうき・ひろし〕