VRでの恋愛について独り言つ

i544c
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VRの人間関係は凄い。基底現実のそれと全く同じように揺れ動く。

友情、喧嘩、恋愛などなど。

特にVRChatでの恋愛関係は「お砂糖」という言葉で表現され、よく耳にする。もしかしたら基底現実よりも身近に恋愛関係があるような気がする。

しかし、ここではVRChatに限らないVRでの恋愛について書いてみたい。

VRでの恋愛は創作でよく描かれる。「メタバース」の語を生んだ「スノウ・クラッシュ」でもその描写はあるし、メタバースの語が流行った(もう廃れた?)今や様々なSF作品でもちきりだ。

その中でも私が好きなのは、Netflixで配信中の「Black Mirror」のうちの2作品。「サン・ジュニペロ」と「ストライキング・ヴァイパーズ」だ。

「サン・ジュニペロ」はその作品名が町の名前になっている。サン・ジュニペロはVR上の町で、ユーザーは好きな年代に好きな容姿で遊びに行くことができる(しかしこの作品ではおそらく自身の若い頃の姿にしかなれないっぽい)。そこで歳を召した女性2人が、互いに若い頃の姿で遊んでいる時に出会い、恋に落ちる。

「ストライキング・ヴァイパーズ」はその作品名がゲームの名前で、VRで遊べるストライキング・ヴァイパーズで2人の男性が恋に落ちる。2人はそれぞれゲーム中のキャラクターの女性・男性になって、最初は性行為目当てだったが徐々に心が惹かれてゆく。(なんかVRChatだとJustHで出会って、その後心も好きになったみたいな)

まさに今VRSNSで時たま目にするそれと全く変わりない。互いの性別は関係無しに、相手の心を気に入って好きになる。

VRでは外見や声は比較的自由に設定できるが、心は基底現実と同じように取り繕うのは難しい。なので基底現実よりも心が剥き出しになりやすいように思う。どこかのマッチングサービスの売り文句じゃないけど、パートナー探しに向いている面はありそう。(しかし私はパートナー探しに苦戦している、私の心がダメなのかもしれない、まぁその話は今はよそう)

また上記2つ作品の作品はいずれも、VRで受けたあらゆる刺激が基底現実の身体の神経を刺激し、基底現実で受ける刺激と同じように感じるという設定がある。それにより相手をより身近に感じ、ハグやキスをし、時に性行為を通して互いを愛する。

今の科学ではそのような体験はできないが、いずれ実現するだろう。既にそういった研究は各所で聞かれる。実現するとVRと基底現実の残りの違いは何だろう。そもそも基底現実たらしめるものは何か。我々は感覚器官を通して得られる刺激と、そこから脳が弾き出した認識だけで基底現実というものを知覚しているわけで、感覚器官はいずれ機械的が補完することが可能になるとすると、その時はもはやVRは基底現実と何ら変わりないと言えるのではないか。

なんてことを考えながら、今日もVRChatに行く。まだ感覚器官への刺激は足りないけれど、それでも私の脳が心が、ここは基底現実の延長線上にあると信じたがっている。

追伸

本文書は、「酒飲みながらふとiPadに分割キーボードを繋げられることに気づき、大はしゃぎで何か打とうと思って打った怪文書」でした。明日になったら消すかも。

@i544c
のんびりしたインターネットがすき。