昨日は嵐のような天気で、今日はまた雨が降り出した。冬に向かっているんだろう。
村上春樹の『街とその不確かな壁』を借りてきて久しぶりに読んでいる。色々引っ掛かる部分がある(2023年発行の本なのに、ハイティーンの子供が母は専業主婦でごくありきたりみたいなこと言っているけれど今は少数派じゃないの?20−40年前の話?とか。読み始めだから全然わからない)けれど読めるのは、やっぱり村上春樹が作家としてすごいから何だろうな。
それとは別に、本がたくさんある場所に行くとその時の気分で目に入るものと入らないものがあるのは不思議だ。気になって手に取りページをめくっても全然読めなかったり、別の機会にページをめくるとスルスル読めたりするのも不思議だ。この現象は何なんだろうな。何回でも不思議に思う。
『入門男らしさの歴史』(弓削尚子、ちくまプリマー新書,2025)も借りてきて読み始めたけれど面白そうだ。
ようやくWebサイトも更新して、移転はちょっと面倒になって、というふうに少し日々は進んでいるらしい。
11月に入って今年がいよいよ終わりそうになっており、やり残したことがないかを点検している。
先日読んだ『地方女子たちの選択』(上野千鶴子、山内マリコ、藤井聡子,桂書房,2025)に、一つでも自分で選べないと腹を括れない、という言葉があり、おそらく私には腹を括る覚悟が足りないんだろうなと思う。何もかも巻き込んでもやる、という覚悟だ。それは家族も巻き込んでしまうし、自分の才能を信じなくてはならない。先の本には翼を折られた人の話もあり、私自身もそうなのだろうと思う。でも翼を折られても私は飛ばなきゃ行けないんだろう。たとえ墜落するとしてもだ。成功しなくても、ボロボロになっても、何になれなくても、そうすれば少なくとも後の世代には繋がっていくはずだし、私は死ぬ時に後悔をせずに済むんだろう。彼女たちが自分自身と娘の2世代を通して苦しみからの解放をやり遂げたように。