久しぶりにキャンバスを買った。前回の展示を終えてからほとんど絵を描いていなかったけれど、キャンバスを前にすると何か描きたいような気がする。固まらないイメージを頭の中でふわふわと描いている。こういう時は筆をとってとりあえず描いたほうがいいだろうか。
読み終えたハン・ガンの『菜食主義者』はあまりに強烈なイメージをもたらした。これは確かに、映画にしたいと思う人がいるだろう。生きるという生々しさや激しさみたいなものが作品の中にあり、だからこそ主人公は生を拒否したのだろうか。植物になりたいという欲求について、理解できそうな出来なさそうなところで留まっている。
ずっと取り組んでいた文章がようやく一つの形を取れた気がする。もう少し推敲はするけれど、あ、いい着地だ、と思える瞬間を迎えられた。推敲しながら書きたいと思っている他の話を書き始められるだろうか。残念ながらそこまで器用ではないから、推敲を終えてから次の作品へ行く気がしている。
20年以上前にチャットで経験したようなやりとりが発生していて少し懐かしい。これは荒らし? という人に絡まれかけているのをフォローしてもらったり、管理者がじーっと様子を見ていて、ある瞬間荒らしらしき人のメッセージを消したりするそれらは、かつて体験したことだ。文字には現れない、でもそこにある気遣いだったり保留にされている判断だったり、目に見えないものが感じられて、それが優しさのような気がしている。懐古主義というのを普段は好まないのだけれど、人間の能力的にはこの辺りのやり方が適当だったんじゃないかな。
今年は多分五十冊くらい本を読めていたようだ。少し早めに年末年始休に入ったから、積読本を消化できるかな。
明日は初めての鍼灸院に行くのだが、外は寒いらしい。運動不足解消に一生懸命歩こう。
母から届いた餅や栗きんとん、黒豆を大事に食べようと思う。