『つみびと』(山田詠美)を途中飛ばしながら何とか読んで、ふと読みかけだった『言葉を失ったあとで』を持ち出してきた。
片方は小説、もう片方は専門家のインタビューないし対談をまとめたものだけど、どちらもほとんど家庭内の暴力、性暴力が中心にあると言ってもいいだろう。
読むのが苦しい理由は私がそういうものに近いところにいたからだろう。当事者とは言い難いが、周辺で起きている出来事だったから想像は容易で、その空気をたぶん知っている。
上間さんの話は沖縄だけの話ではないだろう、と以下の対談でも書かれていたけど、つみびとを読んでいたからこそ、そうして自分の子供時代を思い返して思う。
こういう世界を想像できない人もいるんだろう。でも、じゃあそこに生活はないのか、目を逸らせばそこの人たちはいなくなるのかというと違う。
学校の話が上間さんと萩上さんの対談でも出ているし、最近お話をした方も「学校は最後まで動かない」という言葉を思い出す。
私たちは変われるのかな。変わらなきゃいけないのだけど。
星野源の『不思議』は上間さんの本に影響されて作られたものとのこと。いい曲だから貼っておこう。