積み本。
物理的に積み上げているわけではなく、いつか読みたいと思ってリストアップしている本。
それがうずたかく積み重なって、近ごろは天を衝こうかという様相を呈してきている。
継続して読んでいるシリーズは新作が出て、年2回の直木賞芥川賞は一応チェックしたいし、各出版社のブックフェアは今は夏だけにとどまらず、乱歩賞に本屋大賞にこのミスに加え、SNSにもおススメ本が流れてくる。
それに加えてその時々で興味をもったテーマの本があって、リストの増えるペースに私の読書速度が追いつかない。
足したり引いたりを繰り返しながら概念の中の積み本の塔はついに100を越え、1番古いものはもう10年近く前に追加したものになるだろうか。
私がこの塔を登り切る日は、おそらくは訪れないだろう。それをわかっていながら、またシンアルの平野に本を積み、ため息をついて霞の中に天を見上げる。
現在の最大の懸案事項。
2019年刊行の十二国記の新刊をまだ読んでいない。記憶がだいぶ薄れているのでそれ以前の作品群を読み直したいと思っているのだけれども、それだけの本を積むだけの余裕が果たしてあるのか、どうか。
……どうかな?