緊張した話

いち
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この前、久しぶりに新規出待ちをした。初めまして、から始まるやつ。めちゃくちゃ緊張した。振り返っては恥ずかしくなって、次第に色々な気持ちを思い出した。ずっと心の中に溜まってるから初めてここを使ってみる。とても雑多に書き散らかします。読まなくていいです。

コロナ真っ只中の時にお笑いにハマり、出待ちという文化がある、という噂だけ聞いて過ごしていた日々が懐かしい。

"彼ら"が解散する(※コンビ名出して文字にするとまだ泣いちゃうのでこれですみません)となった6月、出待ちが解禁された。初めての出待ちは最後のネモフィラブルーの後だった。

その時まで(当たり前だが)表舞台に立つような人と直接話す経験がなくて、本当にどもった。たとえ若手芸人といえど、私にとっては救世主で光だから。重すぎるか。手も声も震えた。ましてやその時は解散発表翌日で、ライブ中も泣いて出待ちも泣きそうだったから大変だった。横にフォロワーさんがいて良かった。

いつかのお好きにお喋りなさいで、会場のエレベーターでお二人に出くわした日を思い出す。その時も、舞台外の彼らが目の前にいることに驚いて緊張しすぎて、5秒ほど思考も体も完全停止した。エレベーターに乗ろうとしている彼らの邪魔をした。すみませんでした。何とかエレベーターを降りて開場待ちの間、友人に「今、目の前に推しがいた、やばい心臓痛い」みたいなLINEを送った。(※推しっていう言葉を簡単に使う人間ですみません)心拍数の上がり過ぎか、心臓は本当に痛かった。開演してもなお。それくらい、ずっと芸人さんを遠い存在だと思っていた。

解散後、直接声を届けなきゃ、届けたい、と思い始めてから、出待ちできる時はするようにした。生配信へのコメントもし始めて、Twitterもできるだけエゴサにかかるようにした。こっそりひっそりと応援するのをやめよう、「こんな奴がファンでごめんなさい」と思うことをやめよう、自信を持って応援しよう、と心持ちを変えることにした。遠い存在にしすぎているから、一歩だけ踏み出すことにした。最初は抵抗感があったが、意外と簡単に変えることができた。

そんなこんなして、あの6月からはや9ヶ月。応援の気持ちを伝えることにだいぶ慣れてきたかな、なんて思ってたら今回の件である。信じられないくらいどもった。パニックで何を言ったか覚えてないのは久しぶり。びっくりした。そして思い出した。緊張のドキドキとそれに伴う心臓の痛み。それをしばらく感じていなかったのだと。で、今これを書くに至る。

牧場芸人の出待ちをするようになっていたが、彼らは向こうから話してくれたり、とても気さくで緊張しすぎることがなかった。それはいいことでもあり、悪いことでもある。今、改めて彼らへも緊張を取り戻したいと思う。向こうが気さくでも、こちらが気さくではいけない。

今回、9ヶ月ぶりに思い出したこの緊張感を忘れてはならない。そして、応援の気持ちを伝えるにあたり、一方的に投げつけてはならない。パニックになって言うだけ言う、で満足してはいけない(これは今回の1番の反省点)。そのためにも緊張感を少しずつ乗り越える。決して忘れない程度に。

程よい距離感を保ちながら"ファンであること"に自信を持つ。改めて心に刻みたい。

@ichihachi
鍵の鍵みたいなとこ お笑い以外に個人的なことも書く