今週の月曜日深夜から、夫が急性虫垂炎で体調を崩している。
火曜日には総合病院を受診、緊急オペになった。
あまりに急すぎて、オペに向かっていく夫の姿を見送ることができなかったのだけど、オペが終わる頃にはなんとか病院に駆けつけて、じっとナースステーションの前で待っていた。
病院という場所は、いろんな人生模様が集まるところだなと思う。特に今の時代は高齢者が本当に多くて、生と死のにおいが、強くただよう場所だなと改めて思った。
だからだろうか。
急性虫垂炎は、決して侮ってはいけない病気だけれど、でも別に死ぬわけでもない病気なのに、なぜだかちょっと心細くなってしまった私がいる。
気がつけば30代なかばに入り、まだまだ元気だし若いつもりでいるけれど、それでももうすぐ中年の域に入るのだ。
どうしよう。私は、日頃私が思っていた以上に夫のことが大好きで、愛していて、だから毎日、娘と暮らす家に一緒にいてくれないと、なんだか落ち着かないし、眠れない。夫のにおいが恋しい。早く、くだらない話を一緒にしたい。
今回の入院は、別に望んでいたことではなかったけれど、それでも大切なことを気づかせてくれたと思う。
この2年ほど、フリーランスとして体制を気づくのに必死で、仕事ばかりしてきた。
でも、それももう終わり。私はもう、無理をしたくない。家族を大事にしたい。
だから、これからはもうちょっと緩やかに生きるのだ。売れっ子ライターでなくても別にいい。有名じゃなくても別にいい。人と比べるものじゃない。自分と家族のことだけに集中して、ほそぼそと食べていければいいのだから。
夫が退院したら、たくさん話をしよう。娘と笑って過ごそう。
早く、帰ってこないかなぁ。