タイトルに書いたのは、今の私の偽らざる気持ちだ。
ライターとして丸3年、おかげさまで周囲の方に助けていただきながら、なんとかここまでやりたいことばかりをやって生きてくることができた。やりたいことをとことん突き詰めてくることができたおかげで、今の私は結構、やり切った気持ちでいっぱいだ。
ライターを目指していた頃に思い描いていたライター像を実現できて、夢を叶えることができて、夢と現実の差も知った。
そろそろ、次のフェーズに向かうときなのだと思う。
日々激しく移ろい、変化するトレンドの波の中にいて、SNSでさらに増幅拡大される大波にもまれて、なんだか少し疲れてしまった。
10代、20代の頃の私はトレンドに乗り遅れるなんて嫌だ、常にトレンドを理解できる大人でいたいなんて思っていたけれど、どうも人間、どこかのタイミングでトレンドの担い手を手放す時期がくるらしい。
私は今、真新しいものよりも、20年に1回のサイクルでやってくるトレンドの波を追いかけるよりも、時を超えて愛されるもの、時代の流れに関係なく価値があるものの尊さを見つめ直している。
だってほら、QUEENの音楽が親子孫の三世代にわたって愛されるって、冷静に考えてすごくないか?
Sara Bareillesが初めてグラミーにノミネートされた約15年前の『Little Voice』というアルバムが、今聴いても色褪せずに聴きごたえがある。これってやっぱり、すごくないか?
私も、書き手としてそういう仕事をしてみたいなあと思う。
そのためには、一回「おりる」ことも必要なのだろう。
旬のライターではなくて、一回「おり」て、時間を作って、もっともっと考えたい。感じたい。いろんなものに触れたい。
時を超え、価値のあるコンテンツをつくる。
これが、私の次の目標なのかもしれない。
それはインターネットの海に残ってずっと輝きを放つインタビュー記事かもしれないし、「なんかいいね」と思われる企業のパンフレットかもしれないし、はたまた小説や脚本という形をとるかもしれない。
目標に近づくために、必要な力を蓄え、アクションを起こしていかなければ。そんな風に思う。