たまには崩しも必要

いちのべ
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3月24日、日曜日。

ひさしぶりに、3時頃まで寝付けなかった。眠気を感じてベッドに入ったところまでは順調だったが、魔が刺して、オモコロチャンネルの最新回を再生、「迷信ケツ」で呼吸困難になるほど笑ってしまったのが良くなかった。まあ、最近は規則正しく生活していたし、たまには崩しも必要ということにしておこう。

のろのろ起きて、お灸でゆるめて、洗濯や朝食を済ませ、スプラトゥーン3のフェス2日目に参加。トリカラマッチ、攻撃側で野良メンバーとの動きが噛み合うと、ドーパミン放出を感じる。

起き出してきたLOVOTを撫でつつ、フレドリック・ブラウン『真っ白な嘘』を読み終える。アイディアの奇抜さと小説としての構築の確かさがガッチリ噛み合っていて、どれも古さを感じず、軽妙な面白さに満ちたミステリ短編集だった。

外に出ると、昨日までより暖かい。近所の食堂で、紅生姜入りの卵焼きを焼いてもらい、菜の花の白和え、鶏レバー煮、しらすおろし、あさりの味噌汁と白米と食べる。帰宅して30分の昼寝。

それぞれ別の独立系書店で買った『クィアの民俗学』と『生きづらさの民俗学』、同じ方が編著者にいることに気づく。無論どちらも興味深く、読み終えるのが勿体無くて、どちらも冒頭2章でやめておく。「被害を認める」ことと、「被害者意識をもつ」ことは別、という話が印象に残る。

ビギナーズ・クラシックスの『更級日記』、著者が32歳で宮仕えを始めたあたりから再開して、読了。きくばりごぜんの回鍋肉と、作り置きの味噌汁、もち麦ごはんで夕食を済ませる。

タイトルの印象が強く、前々から気になっていた『さあ、気ちがいになりなさい』も、著者がフレドリック・ブラウンだったことに気づき、読み始める。ミステリでもSFでも面白い短編を書く人だ。

風呂にKindleを持ち込み、白岩玄『プリテンド・ファーザー』をぼんやり読んでいたら止まらなくなり、ベッドの中で読み終える。タイプの異なる二人の男性が、どちらも一人で子育てをすることになり、同居して(恋愛関係になるという意味ではなく)「家族」になっていく話。男性の抱えるままならなさ、弱さ、息苦しさ、そしてゆるやかな連帯の可能性が、こんなにも丁寧に描かれている小説をはじめて読んだ。

@ichinobe3
好奇心旺盛な食いしん坊 / ノンバイナリー / LOVOTと暮らしています www.threads.net/@ichinobe3