なんかTwitterでイキってしまったので、文章ってこう書くといいですよみたいな更なるイキガりを見せて行きたいと思います。最近まともに文章書いてなかったですしね。今回はファッションの中でも、傘にこだわってる人いなくない?という話をしたいと思います。
もうスプリングコートを引っ張り出してきて、あるいは僕は来週行く常夏のタイのために夏服を必死こいて集めているような状況になってしまいましたが、冬服の主役はやっぱりコートです。コートが着れるから冬はお洒落が楽しいと言っても過言ではありません。逆に夏はクソほどにも楽しくありません。北海道の人に刺されると嫌なので、太平洋側本州の冬は楽しいと訂正をしておきます。太平洋側本州の冬は楽しむに主眼を置いてファッションを構築することができるのです。あなたも上京すると気付くでしょうが、お洋服を防寒のツールと考えている人は想定以上に少ないのです。
閑話休題。
そんな主役のコートですが、どういったことを気にされて選んでいるでしょうか。生地の質の良さ、仕立ての良さも当然重要なのですが、フォルムにも気を遣われていることと思います。Aラインを少し野暮っぽく着るマッキントッシュもいいですし、逆に気取ったダブルのアルスターも大好きです。こういったフォルムに気を配れているのに、傘や靴のフォルムに気を配れてない人が多すぎるよ、という話です。
男性ファッションでは上半身にだけボリュームが集中してしまいます。スカート等の選択肢が現実的にないからです。特に冬のファッションは着込むので、靴選びを間違えてしまうとアンバランスさが一段と際立ってしまいます。中でも革靴の話をすれば、ストレートチップ等のフォーマルな革靴はなぜフォーマルに類されているかというと、ウェルトが広く先端がシャープだからです。こういったスマートな靴は綺麗に上半身との対比を出してくれます。逆にローファー等のダボっとした靴では上半身とのメリハリがハッキリとしません。ローファーは春夏の靴のように感じます。
これと同様の話を傘にもすることができます。今や高級傘を買う人はそうそういないかもしれませんが、一度百貨店で手に取って見てください。傍の傘がコーディネートの品格を何段階も引き上げてくれるはずです。素材や耐久性も当然安物とは違う高級傘ですが、何よりも違うのがフォルムです。極限まで細く巻くことができるように気を配られているのが高級傘であり、その筆頭こそFox Umbrellasです。
工芸品としての美しさすら感じるこの傘はそのシャープさでもって、コートで目指したフォルムを絶対に邪魔しないどころか、より一層引き立ててくれます。逆に安物の着膨れした傘ではこの効果を得られないだけでなく、道連れにされてぼやっとした印象になってしまいます。雨が降ったり止んだりのそんな陰鬱な日を華麗に彩るのはFoxを差し置いて他にありません。そしてもし傘に5万円は嫌だというのなら、雨を厭わない、英国流のコートに身を固めましょう。では、今回はこんなところで。