げきつよフランス人、襲来

ichyo
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ポケカをしていたらなぜかタイにお友達ができて、タイに行ってきた。その帰路、Dirty Loopsのフェスに大満足の中、バンコクへのバスに揺られるツイッタオタクいちょー、とあるツイートを発見。

これは流石に凸ると決め、俺もEUIC行くから大阪か京都で練習しようや、とひとこと。相手も1人ではないとのことで、ノコノコさんを道連れに、一路大阪へ。今回はそんな日記。

どうやら彼ら兄弟はローテーションが一足早く起こった日本人の経験を頼りに練習に来たよう。観光ついでではなく、日本食が食べれるならあとはひたすらカードだけをするのみという4人のレベルは当然高く、中々楽しかった。大型大会それ自体やチームでの練習はとても楽しいが、これら以外でこの満足度を得られることはそうそうない。本当によかった。

中でも感心したのはルートやプランをミスらないのは当然として、常に相手の視点を持ってプレーしているという点。この順序でプレーすればこのカードがないんだなと推測してくるだろうとか、細い筋を通すためにはこんなブラフがいるな、とか。これはコントロールを使うものとして僕もよく意識するところではあるが、それを常に意識できているというのはさすが世界のトップレベルで争い続けているプロだとなぁと感心するばかりだった。それこそ海外ではカビゴンなんて吐いて捨てるほどいてそれに特段の嫌悪感を示すことはないし、非常に慣れているから、この手のデッキの練習も非常に有意義なものとなった。

あるいはノコノコさんの名前は遠く離れたフランスにも届いているようで、彼らが色々と質問攻めにしていたり、プレーを見入っていたのは、それらをすべて通訳しながら誇らしかった。僕の使っていたリザやアルギラはリミットレス(?!)のベースリストとなるらしく、そういった価値が提供できたことも良かったし、大会直前のロンドンでの練習会にも来いよと言ってもらえた。あとポケカの話をフランス語でするのは無理だったが、ロードレースの話をすこしフランス語でできたのも嬉しかった。

ロンドンでまた会える、会いたい友人たちを増やすというのは僕にとって何よりも大事なことだった。昨年のWCSはまさに夢のような素晴らしい経験で、今年もそれに立ち会えるよう様々努力している最中なのだが、ひとつ残念なことがあったとすれば、そこで会ったほぼすべての人が初めましてだったことだ。世界中を旅して権利を獲得し、そしてその集大成としてYokohamaで再会する、そういう感動や隠された苦労が僕にはなかった。選手ではなかったが、にしてもなんとなく選ばれて、なんとなく行っただけだった。Professorたちがハグでお互いを出迎えている輪に僕がいなかった。そういう心残りがあったなかで、今や少しずつではあるがまた会いたいと思える人が世界中に増えている。タイのPydeだって当然その1人だ。10月にもまた日本に来るようだが、それよりもその前にハワイで会わなくてはならない。

何も会いたいのはPydeだけではない。WCSで大変お世話になって、また会いたいと思っていたProfessorの人たちのうち結構な人数にどうやら会えないような気がしてきた。となるとやはり僕はハワイに行かなくてはあの日の感謝をもう一度伝えるタイミングがない。そして、どうやらそのチャンスはまだ潰えてなさそうである。これが本当によかった。ポケカのおかげで国境を越えて、世界が広がって行く。