以前から感じていた尺度の解釈のむずかしさについて書き殴っていきたいと思います。
尺度は、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度に分類されますよね。
療法士がつかう尺度にはいろんなものがありますが、代表的なものとしてROMやMMT、FIMなどがあります。
ROMは間隔尺度の特徴をもっていて、MMTは順序尺度の特徴をもっています。
MMTも0〜5までの数値で記載されますが、その数字はそれぞれ意味をもち、かつ順序関係を表しますからね。
なので、MMTに対して平均などは適用できないということになります。
では、FIMはどうでしょう?
FIMは1〜7点の項目が18項目あり、18点〜126点の合計点で記載されます。
各項目の点数はMMTと同様に数字はそれぞれ意味をもち、かつ順序関係を表すものなので、順序尺度となります。
では、合計点はどうでしょう?
合計点の数字は間隔尺度もしくは比率尺度になるように思われますが、どちらだと思います?
先ほどの総務省統計局のサイトにも記載されていますが、間隔尺度は「差を計算できる」とされていて、比率尺度は「比率を計算できる」とされています。
?????
どっちにもあてはまらなくない?
比率を計算できるというのは%の計算に意味があるということですので、まず比率尺度ではなさそうですよね。
じゃあ、間隔尺度??
学会なんかでも間隔尺度として用いられるケースがよくみられる気がしますが、FIMの差に意味はあるでしょうか?
FIMが20点から40点に改善したとき、その差である20点に意味はあります?
80点から100点に改善した人がいたとき、同じ20点の改善幅ですが、二人は同じ改善度でしょうか?
違いますよね?
それぞれの点数に意味はないものの、これって順序尺度っぽくないですか?
ほらね?
あれ?
ふむふむ。
時と場合によっては、間隔尺度のように取り扱った方がいいこともあるということかな。
むずかしいですね。
それでは、また〜