サルコペニアについて調べてみた

idoco_daijiro
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はいはい、こんにちは!

前回の記事で書いたように健康教室の事業を見直すためにいろいろ調べていこうと思います

まずはサルコペニアについて!

サルコペニアは骨格筋量の低下と筋力の低下を特徴とする病態で、とくに高齢者において重要な課題となっています

近年の研究では、そのサルコペニアをいかにして予防していくかが着目されています。

まず、栄養面においては「ロイシン」が着目されているようです

ロイシンは必須アミノ酸のひとつですね

Withamら(2002)の研究では、このロイシンの摂取は高齢者における身体機能や筋量、QOLの有意な改善にはつながらなかったようです

一般的にロイシンは筋タンパク質の合成に重要な役割を果たすのですが、高齢者に限って言えばその有効性は限定的のよう

では、この「限定的」とは???

Guoら(2022)もロイシンの単独摂取では除脂肪体重、握力、レッグプレス筋力などの有意な改善は認められなかったとする一方、ビタミンDと一緒にロイシンを摂取することで、握力と歩行速度に顕著な改善が認めらたと報告しています

また、Ceredaら(2022年)は、乳清タンパク質、ロイシン、ビタミンDを含む経口栄養補助食品の摂取が、とくに運動と組み合わせた場合に、サルコペニアを有する高齢患者において、筋肉量と筋力を効果的に増加させ、身体能力を改善したことを報告しています

その他の研究においても、栄養面に対する介入だけでなく、運動面やADL面への介入も併用することでより改善が期待できるという旨の報告がなされています

実際に、運動療法、とくにレジスタンストレーニングの有効性については、肯定的な報告が多く散見されるよう

Mendeら(2022)は、とくに超高齢者においては、定期的で、かつ個々に合った身体活動を行なっていくことで、サルコペニアが改善されることを報告しています

Pleshchevら(2023)も、サルコペニアを有する高齢者を対象とした運動療法が、筋量および筋力の維持・改善に有効であると報告しています

健康教室において参加者のサルコペニアを予防しようとした場合には、やはりレジスタンストレーニングと栄養指導という2点を軸に考えていく必要があるようですね

ふむふむ_φ(・_・

【参考文献】

  1. Witham, M. et al. (2022). 667 EFFECT OF LEUCINE SUPPLEMENTATION ON PHYSICAL PERFORMANCE, MUSCLE MASS AND QUALITY OF LIFE IN OLDER PEOPLE WITH SARCOPENIA. source

  2. Guo, Y. et al. (2022). The Effect of Leucine Supplementation on Sarcopenia-Related Measures in Older Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of 17 Randomized Controlled Trials. source

  3. Cereda, E. et al. (2022). Whey Protein, Leucine- and Vitamin-D-Enriched Oral Nutritional Supplementation for the Treatment of Sarcopenia. source

  4. Mende, E. et al. (2022). Progressive machine-based resistance training for prevention and treatment of sarcopenia in the oldest old: A systematic review and meta-analysis. source

  5. Pleshchev., E. et al. (2023). Methods of physical rehabilitation of elderly people for the prevention and treatment of sarcopenia. Acta biomedica scientifica. source

@idoco_daijiro
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