臨床においても主語を揃えるということは大事

idoco_daijiro
·

こんにちは、だいじろうです

今日は「臨床においても主語を揃えるということが大事だよ」ということを書いておきます

セミナーで学んだことや論文を読んで知ったことなどを臨床に落とし込もうとしたとき、うまくいかないことってありません?

実際に臨床研究をやるとわかるんですが、研究デザインをするとき、主語を揃えるということをやります

たとえば膝OAの痛みに関する研究をやろうとしたと思います

そのとき、どんな膝OAを対象とするかを考えていく必要があります

原発性膝OAと続発性膝OAとで痛みは変わる?

片側性膝OAと両側性膝OAとでは?

右側と左側とでは変わらない?利き足か非利き足かでは?

足部のマルアライメントがあるかどうかは?

ROM制限があるかどうかでは変わる?伸展制限だけがある場合と、屈曲制限だけがある場合と、屈曲・伸展ともに制限がある場合とでは?

論文やセミナーなどでは機能面に関しては記載や考察がありますが、「原発性か続発性か」や「片側性か両側性か」といった記載はあまりないんですよね

で、むずかしいのが、既往歴の捉え方です

膝の靭帯損傷の既往があると膝OAの病態に影響があることは容易に想像できますよね

股関節OAや足部・足関節の外傷の既往なんかも

で、肩や肘、手関節の外傷・障害の既往はどうでしょう?

さすがに関係なさそうですよね

では腰痛だったり、MTSSのような下肢の障害、ハムストリングスの筋損傷のような下肢の外傷では??

これらが膝OAに関係あるか、関係ないかを言及するの、むずかしいですよね

なので、膝OAひとつとっても、いろいろとタイプ分類をしていって、病態を整理していくことが重要なんです

そして、そのためには臨床データを集めていくことと、やはり症例数がモノを言うと思います

そういう視点をもって、臨床に取り組んでいくといろいろおもしろいものが見えてくると思いますので、ぜひ!!

それではまた〜

@idoco_daijiro
フリーのPT、ATとして活動しながら、ソフトウェア開発なんかもしてます。気軽に感想レターをいただけるとうれしいです。