小説の同人誌を出そうと思ってから、もう3年近く経っている。多分ほとんど毎日書いているし、隙間時間でもだいたい小説のことを考えている。
なのに完成しない。なんでだろう。少し考えてみたけどわからなかった。もしかしたら書くこと自体が楽しくて、書き終わりたくないからいつまでも手放さないのかもしれない。そろそろ描き終わる達成感を味わいたいのに!と思う。
そういえば去年の6月頃からの半年くらいは絵を描くのに夢中だった。秋に漫画の同人誌を1冊出して達成感を味わったのか、今はほとんど絵を描かなくなってしまったけど。でも描いていた頃は新しいことを学ぶのが楽しくてずっとワクワクしてたし、書道みたいだなあと思うことがよくあった。ひたすら線を引くという作業の繰り返しなのが似てると思った。そういう時間が好きなので書道と同じくらい没頭していた。うまくいかなくて悔しくて泣いたのも、書道漬けの生活を送っていた学生時代以来だったと思う。だから絵を描いていた時期は、短距離走とかハードル走でわ〜っと駆け抜けるみたいだった。まだ息切れしてる。
そう思うと小説は長距離走、というより散歩しているみたいかもと思う。うまくいかなくて行き詰まってどんよりすることはあるけど、書けないからって悔しくて泣くことはないし、その悩み自体が楽しいと思えたりもする。短距離走と散歩、どっちも楽しい趣味でいいなあと自分で思う。
小説が完成したらきっと表紙を自分で描くことになるので、また絵に没頭する日がくるかもしれない。そしたらまた小説から遠ざかるのだろうか? わからないけど、とらふゆのおかげでいろんなことに夢中になれて嬉しい。だって小説を書くのも10数年ぶりで、絵を描いたのなんか初めてだった。とらふゆ、すごい。