歴史が手招く

msb_ii4
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ブルーロックにハマって一年と三ヶ月が経ちました。

例に漏れずというか、スポーツ漫画にハマると実際の競技にも興味を持つという過去の流れを踏襲するように、現実のサッカーにもハマっているということを、そういえば誰にも言っていなかった気がします。まあ、ハマるといっても中継や配信を観るくらいなのですが、それでも、小さなことだったとしても、わたしにとっては間違いなく変化だったということをきちんと残しておきたくて、今これを書いています。

これまでいろいろなスポーツ漫画にハマって、そのたびにいろいろな競技に触れてきました。春高やウィンターカップで応援していた選手が日本代表で活躍している姿を見て、内心で後方腕組みをしていることをここに白状します。

ちがう、言いたいことはそうじゃない。そうじゃなくて、これまでいろいろな競技に触れてきたけれど、サッカーだけは面白いと思ったことがありませんでした。テレビで中継をやっていてもサッカーだけは見なかった。これにはきちんとした理由があって、わたしの視力が絶望的なまでに良くないせいで、いったい誰がどこで何をしているのかよくわからなかったから。

サッカーのピッチってウルトラマンが縦に二人寝そべってもなお余りあるくらいに広いんですって。全体を映そうとしたら人間が米粒ほどの大きさになるのは当然で、人間よりも小さいボールなんて言うまでもなくって。

けれども去年の夏、テレビを六畳の居間に置くにはいささか大きすぎるものへと買い替えたことにより、その問題は解決。以来、ほぼ毎日のようにサッカーを観ています。馬鹿デカい画面で観るサッカーは最高って気付いてからというもの、生きるのが少しだけ楽しい。

観るのはもっぱら欧州サッカーです。いろいろと動画を漁っていた中で一番かっこいいと思った男がマンチェスターCの選手だったので、ひとまずプレミアリーグの試合ばかり観ています。

で、先週の金曜日だったかに、ネットフリックスでダンジョン飯の続きを見ようとしたら、マンチェスターシティのドキュメンタリーが配信されていることを知りまして。たまたま日、月曜日と二連休だったので見ました。全六話。

あの、にわかでミーハーでサッカーについてはずぶの素人の感想で恐縮なのですが、よかったです…本当に……。

これはシティがプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグを制覇した前シーズンのエピソードなのだけれど、CLを獲ったときの選手と監督との長い抱擁でべちょべちょに泣いてしまった。それ以外のすべてを犠牲にしていると承知したうえでピッチに立ち続けている男たちの生き様、あまりにも美しいよ。何度でも見たいのでどうにか円盤になってほしい。

ちなみに今回のタイトルはドキュメンタリーの中でも特に印象に残った言葉から拝借しています。

ついでに余談をすると、サッカーについてもっとよく知るために、同じくサッカーを題材にしている漫画や小説も読み漁っていたのですが、ジャイアントキリングでアジアカップの章を読んでいるとき、現実でもアジアカップが開催されていたのでめちゃくちゃ興奮しました。