強くあるためにピアスが欲しい

いきふく出版
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公開:2025/3/16

真翠さん、こんばんは。

お返事が遅くなってしまいました。3週間ほど、21~23時まで仕事をするような生活をしていて、毎日がびゅんびゅん通り過ぎることに呆然とするばかりです。

そんな中、真翠さんのお便りを読んで、気持ちがじんわり温かくなりました。お友達の言葉というのはいいものだなあと改めて感じた次第です。

さて、採用の件ですが、本当に残念でしたね。私なら「何がなんでも逃がすな!!」と全力で真翠さんを囲い込むのですが。

私は何か不本意なことが起きる度に、神様が「あなたはこっちの道じゃないよ~」って言ってるのだと解釈するようにしています。

真翠さんの件もきっとそうなのでは…と思うのですが、それでも希望が通らなかった時の悲しみや切なさは気持ちをぎゅっと落ち込ませてしまうと思います。あったかい飲み物を飲んで、ゆっくりお休みになって欲しいな…と陰ながら思っています。

本当に、先日のイベントはとっても楽しかったですね。

実は(?)私も12月からずっとメンタル不調で、イベント参加がまともにできるのかが不安でしょうがありませんでした。

結論としては、本当に参加して良かったです。

私はやっぱり、文章で世に出たい。そう決意を固めた日となりました。それは真翠さんが「一緒にイベントに出ませんか?」とお誘いいただいたからに他ならず、本当に私はいつでも人に助けられているなあと思っています。

私があの夜、「真翠さんとの出会いは財産だ」といった件についてです。

これもまた今だから言える話ですが、私、真翠さんと最初お会いした時、すっごく緊張していたんですよ。

「どんな人が来るかな」「観光楽しんでもらえるかな」「そもそもイベントのスタッフとかお願いしちゃって本当に良かったのかな」とか。イベント主催者というプレッシャーも相まって、本当の本当にドキドキしてたんです。

うめしまでお肉食べながらも、「どういうテンションでいこうかな?」「馴れ馴れしいって思われたらどうしよう」とか頭の中でいっぱいいっぱい考えていました。や、お肉は普通に味わっていたんですけどね。また一緒に行きたいですねえ。

でも、話せば話す程、何故だか不思議と共通点がいっぱいあって、好きなものも似ていることが分かって。私が企画した一番最初のイベントに、真翠さんが参加してくださって、今では本当に感謝しています。

私の方こそ、イベントが終わってからもこうして繋がりを持ってくださること、本当に嬉しくありがたく思っています。また福岡でも壱岐でも、一緒にご飯を食べる日が今から待ち遠しいです。

シグネットリング、初めて聞きました!何て素敵な。流石、大英帝国。そして、これまた「うひょう!」と叫びたくなったのですが、私も丁度ピアスが欲しいな~と思っていたんですよ。に、て、い、る~~(どんだけ~~と同じテンションで読んでください)

私、ずーっと、強い人間になりたいなあと思っているんです。

真翠さんのお便りを読んで感じたのですが、私の場合、労働に適性があるのではなく、「自分の気持ちを誤魔化すのが抜群に上手い」んですよね。

残業が多くて辛くても、「まだやれる」。

色々納得いかないことがあっても「私が悪かったのかも」と思い直す。

そんな感じで誤魔化し誤魔化しやりながら何とか続けている状態です。明らかに不健全で、いつかどこかで「もう無理」って爆発してしまうんじゃないかと思っています。

そんな長年培ってきた処世術のような癖は中々抜けず、それが文章を書くときにも反映されてしまっているのが今の悩みです。

自分の苦しみや悲しみや切なる思いを、文章に編み込んでいけるようになりたいなって。

そして、そういう「自分から逃げない」を忘れないために、ピアスが欲しいなあって思っています。私にとっては、「自分と向き合うことができる」「自分の欲望から逃げない」が強さだと思っていて、それにずっと憧れを感じています。

ピアスって魔除けの意味もあるし、ちょっとしたお守り的な感じでも持っておきたいんですよね。

精神科医の名越康文さんの本でも「お守りとして、石でもなんでもいいから自分で決めたものを持ち歩くと精神衛生上良い(ざっくりとした要約)」って書いてありましたし。

私はまだちっとも探しきれていませんが、私も見つけたらここにご報告します。

私は真翠さんの文章が大好きなので、これからも真翠さんのペースで書き綴ってくださったらとっても嬉しいです。

真翠さんとのご飯のことを思い出したら、何だかお腹が空いてきました。最近食べた中で、美味しかったものがあったら教えてください。

私は福岡のけやき通りにあるカフェ、「Sarah TEA TIME」さんのスコーンです。

Sarah TEA TIME 紅茶カフェ&バー|福岡市中央区警固

@ikifuku
島と港の交換日記|長崎県壱岐島出身の小説家・辻村いち と、福岡県出身の作家・くわの真翠の出版社風味ユニット。2025年3月8日ふんわり創立。|Bluesky bsky.app/profile/ikifuku.bsky.social