2023年は映画館で14本、配信で約166本、合計180本ほど映画を観た。正直なところ、自分の中で消化し切れたものは数えるほどしかないが。年始に立てた定量的目標が300本、その後200本に下方修正しており、結果として本数の目標には届かなかった。定性的には「自分が悩むようなことは、既に何かの作品で解決策が示されているのでは?」という課題があったけど、これは観た本数が増えるにつれ形骸化していった気がする。と言うよりは課題設定が間違っていたというべきかなあ。なお、悲しみに起因する感動ではなかなか泣けない、ということがわかったので、今後泣きたいときは嬉し泣きできそうな映画を選んでみようと思う。『aftersun/アフターサン』が自分に全く刺さらなかったことに動揺したというか、観る映画を選ぶ基準に迷うようになってしまったところがあった。『イニシェリン島の精霊』は良かったよ。これもどちらかというとマイナスの感情がテーマではあるけど(ニュートラルに近いが少なくともプラスではない)、自省とか教訓とかの方向で心に沁みる話だった。『ザ・スクエア 思いやりの聖域』も近しい意味で良かった。ミュージカル映画もいける口だとわかってからは『ラ・ラ・ランド』を何回も観るほど好きになったし、エンタメ系では『スーサイド・スクワッド』シリーズでハーレイ・クインに惚れた。エマ・ストーン、マーゴット・ロビー、それにシアーシャ・ローナンが今現在の個人的な三大女優。それぞれ『哀れなるものたち』『バビロン』『ストーリー・オブ・マイライフ』あたりはチェックしたいと思っている。アマプラのほかにディズニープラスにも入ってみたんだけど、なにより新作の配信スピードに驚いた。観たい作品の数でいえばU-NEXTが圧倒的なので、折を見て加入することを検討中。可処分時間を積みゲー消化に割くか、映画鑑賞に割くかで悩んだ末、そのパイを映画がほぼ食べた一年だったし、今後も旧作ゲームへの未練とともに生きていくんだろう。