信号がない交通量の多い車道を右折しようとして待っているときに、車をとめて「先に行っていいよ」ってしてくれるひと、優しい。
そういう人に出会うと私もそういう優しい人でありたいと思う。が、そういう時に限ってそういうチャンスに恵まれずに優しさを受け取るだけで返せないままになってしまう。
小さい善意に触れると自分の小ささを思い知るような気がする。どのくらい小さいかというと、ツイッターで絶賛大流行のインプレスパムを見かけるたびにバーカ死ね深刻な虫歯になれと思いながら全部ブロックしている程度には小さい。常日頃から無駄な殺意を垂れ流している。
周囲の人は優しいし本当はだいぶ恵まれているのだと思う。なのにどうしてこんなに私一人敵意に満ちた攻撃的な生き方をしているのだろうと思うことが多い。
だから善意に触れると居た堪れなくなるし、ちょっと泣きそうになる。里に降りてきてしまった怪物みたいな生態をしている。
本当はもっと人に優しく、無駄な攻撃性など持たずに生きていたいと思うのに、ままならないものであることよ。