例年の我が家は祖母が中心となっておせち料理のほぼ全てを手作りしていたのだが、さすがにこの年になると毎度の膨大な準備が大変になってきたらしく「今年はゆっくりさせて」とのことで年末年始は大晦日にとある地方の旅館へ滞在するイベントを敢行した。
とはいえ元旦ではあるので、旅館の朝食にはおせちが登場した。家族以外の人が作ったおせちを食べるのは、昨年に続いて2度目だ(前回は百貨店で注文したおせちをいただいた)
食べた後の感想としては「これとこれ完全にお合わせるお酒違くね」とか「創作料理みたいにこだわらなくても...」など色々とツッコミが多い結果となってしまった。去年に食べた百貨店おせちも、中華やフレンチ系の料理が入っていて食べるのに正直疲れる、というのが感想であった。ようするにおせちは統一感との格闘が使命なのかもしれない。
料理の数が多くなる分、好きなもの・嫌いなものが出てくるのは避けられないので、その点作っていただいたシェフを責めるつもりは毛頭ない。
ご存知の通り、おせちは元来開運料理として親しまれており、タコ→多幸や昆布巻き→よろこぶなど、ダジャレ要素も多分に含んではいるが、おせちのタイミングでしか食べれないものをいただく貴重な機会として捉えるのがセオリーだと考えている。
とはいえ、私自身は開運にすがるつもりもないので、結局のところおせちは「普段なかなか食べれない好きなものを、好きなだけ詰め込む。味に関係ない手間は一切かけない」が良いのではと考えている。ちなみに私が一番好きなおせちの具は、「しいたけの煮しめ」だ。
というわけで来年は、祖母にエネルギッシュになってもらって、おせちを再度手作りしてもらえるようにサポートしていきたい。