新しくプロダクトやサービスを企画・開発するとき、「広げた風呂敷を畳む」という表現があるように、まずは1stリリースで何を実現するかという議論をすることが殆どだと思う。
ここで陥りがちな過ちとしては、引き算だけをしてしまうパターンである。
「⚪︎⚪︎は実装に時間がかかるからスコープから外そう」「××はニーズがまだ見つからないからスコープから外そう」といった会話を聞いたことはないだろうか。
これら一つ一つの必要性や妥当性を決して否定したいわけではない。
大事なのは、核となるものを実現するトレードとして何を外すかという視点で考えるべきなのである。
「△△は競合も実現できてないからスコープに入れるべきです。でも××はニーズがまだ見つかっていないし、仮にニーズがあったとしても△△で十分顧客に価値を提供できているから問題ないです」
こんな会話ができたら理想。
引き算と足し算は同時にやるべきなのであり、引き算だけしては、中庸なものしか生まれないと考えている。