益子陶器市

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公開:2026/5/8

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1時起床。初めて首都高で都内を突っ切り、運転するパートナーもナビするわたしも手に汗を握り眠気が吹っ飛ぶ。疲弊。イニシャルⅮみたいく車間を縫うように車線変更をしてくる2台のスポーツカーが高速追いかけっこで抜かしていって肝が冷えた。イニシャルⅮを見たことがないので完全イメージだけど。勝手に自滅してくれ。茨城県内に入ると関越と同じくひたすら関東平野を感じながら走る。益子には5時前に着いた。寝床を整え仮眠。6時には交通整理のおじさんの声が聞こえ始め、ひっきりなしに車が入ってくる気配。観光駐車場は6時半前には満車になっていたと思う。

7時になるとちらほらとお店のテントが開き始め、開いたと同時にお客さんの吟味がスタートして熱気が既に立ちこめる。地元の飲食店の他に、お祭りに出るようなイカ焼きや広島焼きとかの露店も既に準備に取り掛かっていて何もかもが早い。まだ7時なのに!あちこちをぐるぐる歩き回る内に閉じていたテントも次々に開いて、その情報量に殴られつつ見て回る。道端というか店先なのか、筍を売るおじさんや山菜を売るおじさんがいた。「天ぷらにして食べたい」と後ろを歩く人が呟いたから、わたしも頷いた。日帰りではないので見送ったけど、少ししてまた通ったらビニール袋に入った筍には購入者の名前が書かれてぽんと置かれていた。往来の激しいところでのワイルドな取り置き。このそわそわと始まる空気も好きなので、わたしたちは次に行くとしても早朝到着が良いねと話し合う。というか駐車場探しで彷徨いたくない。

ちょうど美味しそうなパン屋さんが開いたので行動食にパンを買おうと並んだら、男性2名と女性1名のスタッフさんがいるのに男性たちの動きが悪過ぎてオペレーションがぐだぐだでびっくりした。出店慣れしているかどうか以前にそもそも接客に慣れていない…?店構えの印象と接客のぎこちなさが結びつかないな…とふたりで首を捻りながら食べた鴨のアボカドBBQソースホットドッグとカヌレがめっちゃ美味しくて笑った。

今回は、事前にお目当ての作家さんたちの出店場所を調べてだいたい回るエリアを絞って回った。全体を見ることを最初から放棄したけど、物量が半端なかったのでそれで丁度良かった。お目当てにしていた作家さんたちの器は苦悩の末に見送って、そこで初めて目にして知った作家さん2名の器を購入する番狂せが発生して愉快。これぞ足を運ぶ醍醐味。しかも魚や和食を盛り付ける器が欲しいと思いながら結局買っていない。心惹かれる欲しいものと必要なものは必ずしも一致しないのが世の常なのでしょうか。

今回はしがみさこさんのプレート皿と、工房風和里さんの猫の箸置きと楕円皿を生活に引き入れました。どちらも白髪が素敵な老齢の作家さんで、もう作っているものと見た目の人柄の一致が好き過ぎて前のめりに話しかけてしまった。

10時半には駐車場を出て、通りを走りながら自分たちが足を運ばなかったエリアの賑わいを確認した。そこには無限があるだけなので悔いは発生しない。次また来れたら楽しいだろうなと思う。信じられないぐらい過密に器が並ぶ異様な空間だった。とっても楽しかった。

今回の遠出の主目的が山歩きではないので、山歩き後だと寄るのが難しいお店に行ってみようと那須/アワーズダイニングを予約した。野菜がふんだんに使われた料理が美味しいことはもちろんなのだけど、パートナーが注文した青梅ソーダのストローを見たらお店の本気を理解した。素朴な庭もテーブルの花もお店の人たちも、何一つブレずに一致している感じがとても心地良いと思う。ルッコラの花を食べたらルッコラの味がした。

@imadokodayo
眺めのいい顔になりたい。