乾燥 「CLOSE」 

imagamai
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その存在は一番近くて、自分が何でも知ってると思ってたし、この先も二人の関係性を疑うことすら知らなくて。そこには、その瞬間だけには永遠があったと確信できる。

あの映画をそういう映画だと思った。

レミとレオの関係                           自分にもいる。変化させたくないそんな存在が。自分が成長してしまっても相手が成長してしまっても、良くも悪くも今の関係から変わってしまうのだろうときっとお互い思ってる。人にからかわれることもある。でも自分たちは大人だしこの関係性がどれだけ不可思議で大切なのか認識してるからそんなことではぶれることはない。

レミとレオはまだ幼すぎたのか、もともとの性格もあったのかな。     中学時代の、少し知恵をつけているけれど配慮をしらない無邪気さゆえの残酷さが二人の関係性に光を当ててしまった。真っ暗な中だったらなんだってよかったのにね、存在している気配だけでよかっただろうに。

白日の下にさらしてカテゴライズしてって仕分けしたがるのだろう。そんなことどうでもいいじゃんね。そして大体そういう光を向けてくる人間はフォローも何もしないやつらなんだ。

おかげでレオの中で二人の行動に意味が帯び始めてしまった。なんて残酷なんだろう。話すのも、笑うのも、隣に寝転ぶのも、一緒に帰ることも自分たちには「普通である」理由が必要になってしまった。何も考えずにはいられなくなっただろうと思う。

そんなレオなんかお構いなしにいつも通りのレミに少しむかつくから拒絶する。拒絶したって変わらないって思ってたしある意味甘えていたのかも。  だって家族同然、むしろ家族より家族だし。


レミが亡くなった後のお葬式のシーンで関係が急に他人になる。      見ていてそこか一番悲しかった。                    誰よりも家族で誰よりもお互いのことをわかっているのに。       「その他大勢のレミを失い悲しむ”友達”の一人」             本当は「自分の半身を喪っている」にも関わらず。急に遠くなる。あの距離感がたまらなく悲しい。ただ、レオには自分の責任も感じている節があるから隠れたかったのかもしれない。

それにしても、恋人でもなく家族でもなければその他大勢に含まれてしまうのかつらいよな


前に見たせいか忘れちゃってる もっかい見たい。