お散歩部.txt

imasara_dayo
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毎週散歩をしているので、そのときに思ったことを書いていこうかな。

1-1 帰省していた。地元はシャッター商店街と団地と畑がある、人がいなくなりつつあるニュータウンです。父親と同じ空間で生活するのが久々で、ずっと自殺の方法を検索していましたね。この日は隙を見てお散歩に出られて、川に行きました。何もない町なので、お散歩すると大体川に行きます。同じ時間帯に家を出た弟が、半年ぶりに会う友人と同じ川にきているのを見た。この日は恋人に地元を画面越しに見せながら歩いていたら、22年住んだ土地で迷子になりました。

1-2 川崎大師に初詣に行きました。何をお祈りしたかあんまり覚えてない。ひたすらお散歩して、馬が乗る車を見かけて、タリーズ(違うかも)でお互いの研究内容について話す回だった。遠方に住んでて月1会うかどうかなんだから、そういうのzoomで画面共有しながらやればいいのに…という話になった。

1-3 パン屋さんに行って、昼ごはんのパンを2個買った。おいしそうと思ったのが両方あんぱんだったので、一個は諦めてクリームパンにした。川の近くをひたすら歩いて、水面で反射した光が橋に模様つくっていて綺麗だったのを覚えている。

1-4 雨が降っていた。毛布を洗おうと思っていたので、まじかよの気持ちと洗濯しなくてよくなった〜の気持ちだった。雨の中ラーメンを食べるためだけに30分歩いた。道中の古い家と畑がある感じが、地元とよく似ているので好きな道だと思った。

1-5 体重が減ったのでめでたくインドカレー解禁。いつ行ってもお店の方の娘さんがお店の片隅で勉強していて、とてもよい。雪が降ったのでビビってましたが、しっかり晴れたので洗濯物を干しました。晴れるから山が綺麗に見えて嬉しかったので、今度連休に近くまで行ってみようかな。

2-1 今週は心が駄目だった。寝られなくなり、対処しようのない希死念慮に襲われるようになった。感情が薄まったのがわかって気持ち悪い。でも前々から神戸にある母方の祖母宅に行く約束をしていたので、お世話になってきた。お墓参りをして、ご飯をしこたま食べた。太った。祖母は実家の惨状をこの前の夏に初めて知ったらしく、「お母さんと子供たち3人の味方だ」と終始言ってくれた。いまさら味方されたってどうしようもないと思ってしまった自分が最悪だった。結局メンタルを保つのに精一杯の滞在になってしまったので、今度は元気な時に行く。

2-2 髪を切った。美容院に高校の同級生と激似の女の子がいて、本人だったらどうしようと思って気が気でなかった。わたしは当時より5kg以上痩せたし髪色も髪型も変えたし化粧もするようにしたし、気づかれてないはず。せっかく三連休なので、電車に乗ってお散歩部をした。公園みたいなものだろうと思って気軽な気持ちで降りたら、無人駅だったし、本気で山の様相だったし、何か廃墟だった。舐めたワンピースで行ったことを公開したが、舗装された道を歩くだけなので強行した。滝の音と鳥の声しか聞こえなくてよかった。ただ、柵が低くて真下に川があるみたいな道をずっと歩いていたので、気持ち引っ張られかけるのでよくないなと思った。今度はちゃんと歩く気持ちで行こうと思う。

2-3 旅行先でまた舐めたワンピースで山道を歩いた。松が綺麗だった。住むならこんな街がいいと思った。泊まったホテルに、多分海外からの観光客向けに折り鶴が置いてあって、ピンクがヤドンと同じ色だから嬉しかった。あと写真はあげてないけど、出遅れバレンタインも渡した。

2-4 病院に行って、副作用が出ているから増薬はまだだと言われた。採血されて泣きそうだった。連休だけど、特別やったことは片道1時間歩いてパン屋に行くだけ。雨が冷たくて、鬱を振り切るためだけに歩いてた。梅がもう少しで咲く。パンおいしかった。今は何もできないけど、まあいいかなと思うことにした。心が疲れているっぽいので休もう。

3-1 ひな祭りなので和菓子屋まで歩いて桜餅を買ってきた。花見団子も買った。花見団子おいしかった、色味もかわいいのでとても満足。梅が咲き始めていて、椿は終わり始めていて、寒いくせに植物は春に変わりつつある。タンポポも咲いてたし、気の早い綿毛もいたし、菜の花も、なんかよう知らんけどヒメオドリコソウの友達みたいなやつも咲いてた。わたしはまだ2月みたいな気持ちなのに、気が早いんじゃないか。今週末は散歩以外ほとんど何もできなくて、寝るかスマホを見るかしかできなかった。薬が効いてきているのか、朝方は起きてしまうけど、夜中に何度も起きることは減った。

3-2 病院に行った。とりあえず薬をそのまま続けることになった。梅が咲いていて、ミモザみたいな黄色の花が咲いてたし、かなり春が来ているみたいだった。気温は低いので許せないけど。そもそも春が好きじゃないのですが、春の花はかわいいし服とか食べ物の色もかわいいところはいい。月末にまた予定があるので、春用のデニムブラウスとオペラのリップを買った。あと、最近同期の残業お化けに朝送ってもらっていて、そのとき約束していたスープカレー屋に連れて行ってもらった。初めて食べたけど、具沢山カレースープだった。おいしかった。

3-3 とても暖かい週末だった。家にいると悲しくなってしまってよくないと思い、土曜日は川沿いをひたすらに歩いた。早咲きの桜、梅、椿、ムスカリ、水仙、菜の花、いろんなものが咲き始めていた。春だ。春は嫌いだけど、花が咲いているのは嬉しい。日曜日は海に行った。何もしない週末というのもどうなんだ、と思って行ってみたが、人が多くない知多の方だったこともあってとてもよかったです。波を眺めて、砂浜に無数に転がっている貝殻の綺麗なのを選りながら大量の貝が生きていたことに思いを馳せて、足が痛くなったので帰ってきた。海のない県で育ったから、海に行くだけで気持ちがかなり特別感がある。また行こうと思った。

3-4 母親と妹が一泊で愛知に来た。1日目は妹の大学受験のこととか、弟のこととか、あとお金の話。それ以外はあんまり中身のある話はしていないで、ただだべっていた。馬鹿みたいに食べてしまったけど、そういう日があってもいいやと思えてうれしかった。2日目は東谷山フルーツパークに行った。名古屋市とは名ばかりの長閑な景色の中にある、一応観光地として知られた植物園で、熱帯植物の温室もある。スモモの花とアーモンドの花を初めて見たけど、どちらも可愛くって一気に好きになった。温室ではバナナやコーヒーの実がなってて、ところどころにブーゲンビリアが咲いていて、どこを見ても鮮やかで生命!って感じでした。もう少し暖かくなったら1人で行こうかな。

3-5 関東に遠征していた。恋人が社会人になるので、横でやんややんや騒いで満足した。海が近くにあるのっていいな。海(川?)を見て、ひたすら歩いてきた。お散歩部の鑑かも。やっぱり不眠は不眠だったのですが、楽しかったのでヨシにしておきます。たぶんお酒飲んだから寝られなかっただけだと思う、本当に久々にお酒飲んで嬉しかった。社会人一年目、無事に終わるといいね…二年目はもうおしまいが見えてるので無理。

4-1 同期に誘われて桜を見に行った。淡墨桜という大きな一本桜と、千本桜みたいな名前の桜ロードを見て「でかい」「春って感じだ」「桜だ」と言ってきた。青空に映えていて、桜は思ったより白いよなとしみじみ思った。あとノリでモネの池にも行き、これがあの…と言いながら鯉を眺めた。大体amazarashiの話をしたり、たまに他の同期の近況って知ってる?みたいな話をしたり、amazarashiの話をした。リタはいいよな。わたしも同期も生活の全てを最低限にして睡眠と仕事をしているので、それでも育てられそうなグリーンということでサボテンを買った。希望丸というやつ。ようこそ。

4-2 髪を切った。平日朝から夜まで外に出ない分週末は日中にお散歩してるんだけど、夕方が明るくなってきたから夕方にも歩いてみた。夜桜(夕桜?)も見たし、歩いてる間に日が沈むのもなかなか面白かった。関東にいる人と通話を繋ぎながら歩いていたんだけど、やっぱりあっちの方がはやく暗くなってる気がした。あとはデカい川まで歩いて、またバカのワンピースで草の中をかき分けてギリ道じゃないところを突き進んだりした。花がどんどんカラフルになってて嬉しい。

4-3 研修で遠方に来ている。ホテル暮らしは窓が小さくて外が見えないから本当に辛い。1日しか休みがないのに朝うなされて起きてしまったから、7時から10,000歩くらい歩いて、公園に行って帰ってきた。猫がいたから遠くから見ていたら、一回近くまで寄ってきたけどすぐ離れていって、しばらくこっちを見た後どこかに隠れてしまった。本当に動物に好かれることがなくて悲しい。モッコウバラだったか、あの黄色い花と、ツツジが咲き始めていて嬉しい。満開のツツジを見たいけど、平日余裕がないからタイミングを逃してしまいそう。

4-4 自分の家に帰ってきた。GWの目標を毎日10,000歩あるくことにしたので、雨の日も真夏日直前の日も歩いた。なんとか枯れる前にツツジを見られて、白とか薄ピンク、あとはツツジといえばの濃いピンクが至るところで見られて満足した。鶴舞公園にも行って、家族連れやカップルに混ざってバラ園を見てきた。黄色のバラだけでも両手の指では足りないくらいの種類があって、気づいたら黄色のバラばかり写真に撮っていた。多分黄色好きなんだな。気温も夏になったことだしついにかき氷初めをしたので、ここからがわたしのターン。かき氷が大好きなので、今年は行ったお店記録していくつもり。

5-1 毎日外に出るようにしていたからいろいろなところに行った。遠出といえば、同期と海を見に行った。ビーチ!水着!みたいな海ではなく、普通に知多半島の先端を見に行く集いだったので、2人で海は広い!翻って俺たち人間は愚かで矮小だ!今生は諦めた!という話をして帰ってきた。磯の香りがして、生命を感じた。カニとかいた。後半は二泊三日で恋人の家に押しかけて居候させてもらった。渋谷ってデカくて人が多くてカオスな街すぎる、あそこではぐれたら絶対詰む。あとは上野のヤマシロヤでやっていたなんでもいきもののポップアップストアに行った。買いたかったTシャツをゲットできたし、よこみぞゆりのサインも見られたし、恋人にも勢いで一枚Tシャツ買わせてしまったし大満足。そのあとアメヤ横丁をうろうろしたり本物のパンダを見たりしていた。久々に人間らしい休日した気がする。

5-2 休日出勤だったので休みが1日しかなかった。イオンモールまで歩いた。公園でバーベキューをしている家族連れなどを眺めてきた。普段はあんまり夜出歩かないんだけど、出先ということもあって日が暮れた後も歩いたりしていた。夜に花を見るのもいいなと思った。

5-3 精神科に行き、ついでにフォロワーに勧められたかき氷を食べに行った。研修の出先から戻ってその日のうちに色々やったので、かなり疲れた気がした。もう18時でもだいぶ明るくなってきて、薄暗い中で黄色い花が映えて綺麗だった気がする。わたしが言っている花は9割くらいは道端とか生垣とか、そういう住宅街で出会う花なのですが、意外といちはやく季節の変化を感じられるポイントだと最近気づきました。あと、調子に乗ってインドカレーのナンをおかわりしたら苦しくて本当に後悔した。体重にとらわれるのをやめて健康的な体重に戻そう、という気持ちはあるが、だからといってバカ食いをするべきではない。はい。

5-4 かき氷を食べにおかげ庵まで行った。散歩が好きなので二駅半くらい歩いた。紫陽花が咲き始めているし、川もどんどん緑が濃くなってきている。夏が近いから精神も秋冬よりは安定してきている、ような気がする。薬を飲み始めたからなだけかも。浴衣が届いたので、夏が楽しみ。

6-1 友人と紫陽花を見に行った。梅雨に入る前だから人も少なくて晴天で、とてもよかった。紫陽花といえばいわゆる普通の丸々したやつと、ガクアジサイというのか、あの周囲にだけ大きな花があるやつしか知らなかったけど、ちゃんと少しずつ違う全部に名前があったのが学び。山の上の方に行ったら、気温が下より低いからかまだあまり咲いていなくて、青と水色のものだけ咲いていて不思議だった。来場者にはお土産に紫陽花を配っていて、紫と青を一輪ずつもらった。友人が「いまさらは何となく青のイメージある」と適当言ったので、わたしは青い方をもらって家に飾った。

6-2 iPhoneの充電がなかなか持たなくなったので、バッテリー交換に行った。あんまり変わらなかった。都会がやっぱり得意ではなくて、行きたいカフェまで徒歩3分まで迫っていたのに、地下とか色々を彷徨って結局40分くらいかけてようやくかき氷にたどり着いた。空がだんだん夏になってきて、夕方も明るくなってきたから散歩が楽しい。何となく川の横を歩き続けたりしてみた。

6-3 恋人が名古屋に来てくれた。いつもの川をご紹介して、等身大ヤドンにも挨拶してもらった。わたしの実家には自分の部屋がなかったから、自分のスペースに家族以外の他人を入れたのは初めてだった。小綺麗な暮らしだ、と褒められたので嬉しかった。そのあとはひたすら街を歩いて、服を見るのに付き合ってもらって、あとデカ盛りパンケーキを食べているところを眺めたりした。満足だ。日曜日が父の日だったらしく、父親から「連絡もよこさないとは」みたいなLINEが来て、どうにか感情を殺しつつ精神不調でやりとりが難しい旨を伝えようとしたが上手くいかなかった。1人部屋でわんわん泣いて、助けてくれと叫ぶ脳を無理矢理寝かせるので精一杯だった。

6-4 先週持ち崩してから、ほとんどのことがうまくいかない。1週間、仕事中も動悸をカフェインで誤魔化してなんとかやり過ごした。行きたかったかき氷は午後からで、2軒目は今年はかき氷まだ始めていなくて、ただ古民家カフェに行っただけの女だ。でも線路沿いの花が思いの外多様だったこと、夏の日差しになってきたこと、カフェで頼んだジュースの横に小さい紫陽花が添えられていたこと、小さいけれど綺麗なことが積み重なってくれたので少しだけ救われた。弟が電話をかけてきて、彼含むわたし達きょうだいは皆自分の家庭を持つことはできないと思う、と淡々と言っていた。至極同意だった。でも彼はまだ人生を諦めてなんかいなくて、自分で稼いで修士も博士も行きたいんだって言ってた。なんて眩しい。どうか思うように生きてほしい。

6-5 友人がスープカレーを食べに行かないかと誘ってくれたので、スープカレーの会をした。ついでに1000円ちょいの枕を買いました。あと、先週失敗したかき氷チャレンジのリベンジをすべくカフェ再訪をした。紫陽花の元気がなくなってきて、かわりに朝顔がたくさん咲くようになってきた。梅雨、終わるのか?と思う。メンタルはなかなか戻らないまま。

7-1 精神科の定期通院で、2ヶ月ぶりくらいにまたCES-Dという心理テストみたいなやつを受けた。一向に数値が良くならないので抗うつ剤の量がすこし増えた。日差しがあまりに夏すぎて、外にいるとサウナみたいな気持ちになる。本当に、生きていくのに適していない気温と日差しで出歩く人も少なくて、そんな田舎の道を1人歩くのが物心ついたときから好きだなと思い出したりした。

7-2 連休だったから仕事用の服を買いに行き、かき氷を食べようと思った。でもどこもかき氷とご縁がなくて、ふと見つけた小さい和菓子屋さんのイートインで宇治金時を食べた。全部チャラになった。お土産にべっこう飴を買った。あとは友人と三重に行き、ベゴニアと蓮を見た。ベゴニア、ありとあらゆる形があって多種多様だった。海の横のブロックみたいなやつを雨の中歩いて楽しかった。

7-3 仕事が限界になってきた。とにかく休むことにしたが、何をしても5時前に起きてしまうから、日が昇る前から川沿いを歩いた。夕焼けみたいな日の出をみた。涼しかったし、白い鳥を何回か見かけてうれしかった。清々しい気持ちと消えてしまいたい気持ちを抱えながら歩き、昼も炎天下歩いた。向日葵が元気だ。夏だ。夏なのに死にたい。

7-4 花火大会という名目で関東に行った。お互い仕事が忙しすぎてなかなか辛くなってきている。隅田川の花火を見る、ができてよかった。暑い中延々歩いてくれてありがとう。どうでもいいけど、田舎の川しか知らないから、この歳で初めて都会の川は夜でも明るいと学んだ。あと人生で初めて鳥貴族に入った。最近飲酒できるようになってきた、というか頭痛回避よりもストレス発散が勝つようになった。

8-1 精神科に行って、ついでにもう何度か通っているお店でかき氷を食べて、細々した買い物を済ませた。クリームとミルク系を忌避しているせいで、新規開拓しようと思っても行ける店がなくなってきた。最近は夜の7時くらいでも夕方みたいな明るさで嬉しい。残りの1日は午後することがなくて思考がよくない方へ飛び始めたので、昼の一番暑い時に川沿いをひたすら歩いた。緑がうるさすぎる夏だ。

8-2 実家に帰省した。極力家にいないようにした。Twitterでフォローしている先輩とかき氷を食べに行った。都会だからか、大行列ができていて熱意がすごいと思った。普段飲まない抗不安薬を飲んで、何も考えないようにしていたから、あんまり何も思い出せない。そういえば妹とパンケーキを食べた。

8-3 週末でもないのだが、青森に1人で旅行に行った。秋田ひろむの故郷だからという理由だけで行った。戸山団地までバスで揺られて、ひたすら辺りを歩いた。どこか寂れて蝉の声だけがするあたり、地元の団地ととてもよく似ていた。ここで秋田ひろむが過ごしていたのだろうか。ホテルは普段はアパホテルとか東横インしか取らないのだが、初めてドーミーインにしてみた。部屋が広いし温泉があるし湯上がりアイスもある。マッサージチェアもある。なんかすごく自分を大切にしている感があった。あとせんべい汁という郷土料理があるのだが、これが本当においしい。あとは大体りんご。2日目以降はミーハーに遺跡やら美術館を巡り、海を眺めた。ひたすら考え、歩いて、少しだけ脳をまともにできた気がした。

8-4 岐阜まで電車で揺られて、そこから半分山道みたいなところを歩いてかき氷を食べに行った。暑くて眩しくていい日だった。まだまだ夏だけど、朝と夕方は涼しくなってきて、秋を感じる。今年の夏は半分くらい脳を抑うつと摂食気味な思考に支配されて終わってしまった。甘えは許されないが、もう少し楽に考えていい。あとは、ずっとLINEでピン留めしていた人のピン留めを外した。楽しい日々だった。精神が不安定で未熟で、自分すらも愛しきれずにいたから当たり前だった。申し訳なかった。

8-5 精神科に行って薬をもらった。台風は思っていたより影響が小さくて、長々と続いた曇り空から夕陽が差している中を歩いて病院に行った。翌日は資格試験だったのに、朝から人身事故で電車が止まって万事休すだった。一緒に受ける同期と2人で散々調べた挙句、結局わたしたちより2歳年上の同期に車で送ってもらえることになった。本当に助かった。試験の出来自体はまあまあだが、会場に辿り着けた、受験できただけで達成感がすごい。あとから今日は8/31みたいなものだと気づいて、わたしたちは3人とも人身事故に怒る気にはなれなかった。

9-1 センチュリーホールの先にある庭園まで歩いて、滝を見てきた。夏が帰ってきた日差しの中で、水がキラキラとしていた。やっぱり夏が好きだ。他人の目という名の自分による強い抑圧を気にせずに自分のしたいことをする、カロリーを気にせず食べたいものを食べる、そんなことを目指して生活しようとしている。散歩していて気になるものがあったらちょっと道を外れて見に行ってみるとか、かき氷を食べた後にベトナム料理を食べてみたり、そんなことができた。最初からできないわけなかったのに、今やっと。嬉しかった。

9-2 特に何ということもなく、ひたすら歩いていた。彼岸花が咲き始めていて、残暑というには暑すぎるけれど秋だった。同期の女の子と久々にご飯に行って、お互い会社では必要以上にいつも気を使いすぎていて疲れはてているねと笑った。他人が怖いし1人でいるほうが楽だけど、たまに他人といたくなるから難しいねという話をした。

9-3 友人と、彼岸花とひまわりを見に行った。残暑すぎて彼岸花がまだ咲いてないか枯れてるかの2択で可哀想だった。ひまわりは元気に咲いていて、5輪まで詰んで帰っていいと言われたので2人で2輪ずつ収穫してきた。9月滑り込みで夏を感じられたのでよかった。あと海を見に行って、調子に乗って波打ち際まで行ったら2人まとめて波に巻き込まれかけていた。何歳?

9-4 精神科に行った。テストみたいなものの結果が初めて軽度の鬱に変わっていた。このまま寛解などはあり得ないから、諦めつつやっていこうと思う。あちこち歩いても汗をかかなくなってきたし、夜はかなり涼しくなった。柿も色づき始めていて、秋が来てしまう。わたしは秋が嫌いだからいまから嫌になっている。

10-1 弟の誕生日プレゼントを買いに行った。18年一緒に育った割には、あまり彼の好みを知らないなと気づいたけど、もう全部わたしの好みで選ぶことにした。なんやかやあって交際することになった相手も誕生日が近かった(もう過ぎてた)ので、本人が選んだいぬの置き物的なのを買った。都会の海を眺めて帰ってきた。あとは彼岸花が一気に咲き始めた。秋すぎる。

10-2 日が落ちるのが早くなった。ほんの最近まで、7時半に会社に着いたらもう猛暑で、19時半に退勤する時もまだ少し明るかった気がしたのに、いまは17時を過ぎたら暗くなりはじめる。夕焼けの中川沿いをひたすら歩いて、柿がずいぶん色づいてきたこと、コスモスが満開なことなどでしっかり秋が来たことに観念した。精神の方はまだ安定している気がする。ただ、摂食的な思考をやめたいんだけど、最近そもそも食へのモチベがあまりなくて食べたいものがわからないのが少し困る。

10-3 特に予定はなくて、ただ夕方に歩いたりしていた。金木犀の匂いがすごいしコスモスも咲いている。日が落ちるのがはやくなったなと思っていたら、夕立みたいな土砂降りにあって全身ずぶ濡れになった。なんだかもう逆に楽しくなった。仕事もどうにか峠を越えたし、あと数日でamazarashiのライブだから、その日まで生きていることだけを考えようと思った。

10-4 来週母が来るので部屋を片付けた。精神科に行き、平日の夕食用にささみとブロッコリーを茹でて冷凍し、川沿いをひたすら歩いて選挙に行った。わたしにしてはかなり真っ当な休日を過ごした気がする。平日に休みをとってamazarashiのアコースティックライブに行ったから、生きる気になれたのかもしれない。昨年は絶望の中でどうにか次まで生き延びようという決意を抱かせてくれるライブだったけど、今回は次まで何となく生きててみようかなという穏やかな諦念と希望を持てるライブだったように思う。また次まで、死なないでいます。

11-1 母が名古屋に来た。大雨だったのでとりあえず以前妹とも行った洋食屋につれて行き、そのあとは買い物をしたりしていた。結局名古屋ってただの都会だから。母は最近、父親と離婚した後に向けて働いたり資格を取ろうとしたりしているようで、少しでもマシな方に行くといいと思った。2日目は晴れたので熱田神宮に行った。大きな木が多くて、人はたくさんいるけど広いからごみごみしていなくてよかった。日々の平穏と実家との断絶以外何も祈ることはないと思っていたけど、ふと「過去と共存したまま強くなりたい」みたいな気持ちがふらっと出てきて、我ながら驚いた。七五三の子たちがただ眩しく見えたのが嬉しかった。

11-2 よく晴れていた。日中は暑いくらいで、眩しい眩しいと思いながら川沿いをひたすら歩いた。平日ちゃんとカロリーを取れない分カロリー補給をする必要があるし、もう痩せにこだわらなくていいと己に言い聞かせてインドカレー屋に行った。少し前は今日しか食べられないから、と無理してナンをお代わりしていたけど、もう一枚で十分満足できる。少しずつ普通に戻っている。

11-3 和歌山に旅行した。熊野古道を適当に歩いた。負けず嫌いなのと他人の後ろを歩くのが性に合わないのとで、ずっと前を歩いて、半分獣道みたいな階段を登ったりした。我々2人と木々だけあって静かだった。あとパンダを見た。パンダを見るという目的ならアドベンチャーワールドが国内では一番いい気がする。わたしとほぼ同日生まれのパンダがいて、食う寝る水飲む以外していなくて、人間に一切媚びていないところがかわいかった。全体的に人間に媚びていない動物が多くてよかった。交際相手に、自暴自棄でやる気のない恋愛観でいるけどいいかと聞いて、いいよと言われたので、振られるまでこのままいていいことにした。

11-4 病院に行った。父親との会話がうまくいかなくて帰省期間も伸びてしまってかなり疲れていたが、精神科では取り繕ってしまうのが不思議だ。ビリヤニというものを食べたことがなかったので食べてみた。味が濃いコメだ…という感想になってしまって、才能がなかった。いよいよ寒くなってきて、川沿いの草も枯れ始めている。冬が来てしまう。

11-5 紅葉を見に行った。四季桜という秋にも咲く桜と紅葉が両方見られる土地があって、不思議な感じだった。ちょっとした山だったので行きだけバスになって帰りは歩いて下りた。山を歩いてばかりだな。紅葉って一瞬だからわざわざ見に行かないと気づく前に終わってるよねという話をした。

12-1 ボーナスが入ったので冬夏全額を学費返済に充てて今年度分の返済を終えた。口座は寂しくなったが比較的精神は安定していたように思う。ただあまりに寒くて、川を歩きながら夕方散歩はもうダメだと思った。日が暮れるのもどんどんはやくなって、最近は定時にはもう日が暮れている。なんか余計に働いた気になるから嫌だ。ラーメンを食べたいと思ったからラーメンを食べた。食べたいものを食べることに罪悪感を持たない、カロリーを考えないことを言い聞かせている。