ついこの前、年が明けたと思ったのだが、早いもので師走も半ばを過ぎた。そこで、2025年を振り返ってみたい。といっても、普段引きこもって暮らしているので、そんなに大きなニュースはないのだが。なお、順番は時系列ではない。
1 自転車にはねられた
5月、近所の病院に薬をもらいに行く途中、勢いよく曲がってきた自転車にはねられた。出会い頭に正面からドン!とぶつかられ、そのまま後ろに倒れて頭を強打。意識が遠のいて起き上がれず、通りかかった人が救急車を呼んでくれた。「軽い脳しんとう」で済んだのだが、1週間ほど首の痛みやめまいが続いた。「軽い脳しんとう」を軽く見てはいけない。病院に着いてからも吐き気がおさまらない、激しいめまいで目も開けられない、それなのに「今飲んでいるお薬は?」「最近病院にかかりましたか?」と質問攻めにされキレそうになった。私をはねたのは12歳の少年で、後日、自宅まで親が謝罪に来た。親だけが来た。本人は来ず。「いまって、そういう時代なの?」と唖然とした。
2 IJET(英日・日英翻訳国際会議)に参加した
2020年に開催予定だったものの、新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクで中止になった「幻のIJET福岡」。そのときは実行委員を務めていたのだが、今回は一参加者として出席した。会場はヒルトン福岡シーホーク。この直前に自転車にはねられて救急搬送されてしまったので出席が危ぶまれたが、無事に参加できてよかった。コロナ禍では対面イベントが軒並み中止となり、翻訳業界のイベントもハイブリッド開催が増えた。同業者の皆さんと集うのも5年ぶりくらいだった。大変有意義な時間を過ごせたし、出席した誰もが「ごはんおいしかったね」といつまでも言っていた。そのうち福岡在住の同業者を誘ってブッフェを食べに行こうと考えている。
3 引き続き佐賀バルーナーズを熱く応援中
関西在住の同業者Mさんに誘ってもらったことで落ちてしまったバスケ沼。2025-26シーズンも引き続き「バルニスタ」(佐賀バルーナーズのファンのこと)としてホーム戦の半分ほどを観戦している。今シーズンは選手の補強もあり、躍進が期待されていたのだが……だが……またもや主力がケガによりチームを離脱。昨シーズン同様、苦しい戦いを強いられている。それでも、アリーナでローカルグルメを堪能しながら、大声で応援してストレス発散するのが楽しみになっている。負けると内心穏やかではいられない、器の小さなバルニスタである。
4 車を買い替えた
13年間、私の相棒として活躍してくれたフェアレディZに別れを告げ、カローラスポーツを買った。給油の頻度が半減、維持費もずいぶん安くなった。シートヒーターも付いているので、これからの季節も快適。後部座席があるので人を乗せることもできる。それでも私はZが恋しくてたまらない。高速道路でのあの「ブォン!」という加速が恋しくてたまらない。余談だが、先日はじめて煽られた。
5 親友が亡くなった
私は無精で、人付き合いが得意ではない。人見知りだし、友だち付き合いにエネルギーを注ぐのも苦手だ。それでも、「親友」だと思っている友人がふたりいる。そのうちのひとりが亡くなった。彼女の葬儀に出席した数日後、彼女の夢を見た。夢に出てきた彼女は満面の笑顔だった。私は泣きながら目を覚まし、もうひとりの親友に「夢に彼女が出てきた。笑顔だった。もう苦しくないんだね」とメッセージを送ると、「私も彼女の夢を見た」と返事が来た。
仕事は昨年とほぼ同じペースだったが、11月に新規クライアントと契約して一気に暇な日がなくなった。とはいえ、世はAI、AIと喧しい。近いうちにまた暇になるだろうから、今のうちにせいぜい荒稼ぎしておこうと思う(言い方!)。2026年、にわかには信じがたいが、還暦を迎える。子どものころに祖母の還暦のお祝いをしたのを覚えているが、あのときの祖母は今の私よりずいぶん風格があったし、「年寄り然」としていた。私があのときの祖母に勝てるとしたら、体の痛い箇所の数くらいだ。