同窓会

MYK
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公開:2025/11/27

先日、高校(甲子園のがばい旋風でお馴染みの佐賀北高校)の同窓会が12年ぶりに開催された。「12年」というと、暦が一回りする年月なのに、「あれ? 何年か前にやったよね?」くらいの感覚なのが恐ろしい。

今回は親しい友人は来ないというので、話し相手もなく食べて飲んで終わるのではあるまいか?などと考えながら会場に向かった。

会場のエントランスには一緒にバンドをやっていた友人2人がいた。ここ2年以内に会ったメンツなので特に驚きはなく、「あれからどう? 体調いい?」とか、「この前の●●さんのライブ楽しかったよ」とか、普通のテンションでスタート。

会場のテーブルはクラスごとに分けられており、だいたい2テーブルずつ割り当てられていた。私は女子クラスだったのでテーブルを囲むのは女子ばかり、高校生のころと変わらぬテンションで一気に騒がしくなる。来賓の挨拶中、他のクラスのテーブルと比べても私たちのテーブルは明らかに私語が多い。「挨拶ながいよ」「飽きてきた」「喉渇いた」「ビール飲みたい」「お腹空いた」と、フリーダムの極みである。

限られた時間だったが、先日亡くなった親友の訃報を伝えた方がよさそうな相手を探し出して伝えるという、気が重いミッションも果たした。なぜか「初恋の相手にも伝えておこう」と思い、口をきいたこともなかった同級生をつかまえて報告した。

小中学校からの同級生には片っ端から声をかけて回った。特に親しいわけでもなんでもない、同じ学校に通っていただけの相手であればなおのこと「会うのはこれが最後だろうな」と考えたからだ。

久しぶりに会うのを楽しみにしていた友人は欠席で、元気なのかどうかも分からずじまいで終わった。物故者も前回から増えていた。12年という年月を考えれば無理もない。

終わってみれば、最初から最後までずっと誰かとおしゃべりして、笑い転げていた。ちょっと前に旧姓に戻った友人の「ここに来ているってことは、それだけで幸せなんだよ」という言葉にちょっとじんときた。親友が生きていたら、やはりこの場でにこやかに談笑していたはずだ。

特に親しい人がいたわけではない同窓会だったが、クラス別の二次会にも参加してわいわい楽しい夜を過ごした。

行かないつもりだったが、中学の同窓会も行くことにした。中学の場合、中学だけが同じだった人はほとんど思い出せない。それでも行こうと思ったのは、これが最後だというエモではなく、初恋の相手が出席すると聞いたからだ(ゲンキンにもほどがある)。初恋の相手といっても、中学卒業以来会っていないし、小学校以来話をしたことないし、仲が良かったのは幼稚園のときだけだ。

どうでもいいことだが、ある同級生が「いまMYKちゃんの前の旦那さんと同じ部署で働いているんだよ」と報告してくれた。内心、「その報告、いる??」と思いながらも「ハゲてない?」と聞いたら、爆笑しながら「ハゲてるよー!」と教えてくれたので良い報告だった。私に報告してきたということは元夫にも「あなたの前の奥さん元気にしてたよ。金髪のロッカーだよ」と伝えたんだろうか?

ところで来賓として現在の校長先生が来ていたのだが(挨拶が長かった人)、かつて「1学年13クラス、西日本一のマンモス校」であった我が校も、いまでは1学年280人7クラスしかないらしい。それを聞いて全員「え? 半分?」と驚いていた。そして、最近の高校生は「手がかからない」そうだ。本当に文武両道のお利口さんな学校になってしまったらしい。それはそれで、なんだかさびしい。

@imyk_ja
福岡在住の英日実務翻訳者。猫と酒とロックが好き。