言い聞かせる日記

さわの
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公開:2023/11/22

小説がうまく書けない。うまく書けないな……と思っていると、本当にうまく書けない。

「今はインプットの時期なんだ」と思って、好きな小説や、好きな二次創作を読む。それでもやっぱり書けないし、書けないことにイライラする。それに、過去に書いた自分の作品さえ、なんだか面白く思えなくなる。

私が「うまく書けない」と感じるときって、たいてい「自分の文章がなんか気持ち悪い」とか「テンポが悪い」とか、「展開がつまらない」っていう、そういう感覚から始まる。

前はさらさら書けていたのに、突然書けなくなる。自分の文章のリズムや言葉選びに、急に違和感を覚えたりする。そういうこと、結構しょっちゅうある。

小説を書き始めたのは、だいたい2年前。最初はただただ楽しくて、書けば書くほど表現がうまくなっていく気がして、それが気持ちよくてたまらなかった。

でも、書き始めて1年くらい経ったころから、こうやって「うまく書けない……」と感じる瞬間が出てくるようになった。

だから最近は、意識的にインプットを大事にしてる。あとは、ほんの少しでもいいから、何かしら言葉を書くようにしてる。小説じゃなくてもよくて、こういう日記みたいなものとか、映画の感想とか。とにかく「自分の中から生まれる言葉を止めない」みたいなイメージ。どうしても何も出てこないときは、好きな小説を写経したりもする。

もうひとつ、大事にしてることがあって、それは「ポジティブなマインドでいること」。

「うまく書けないな」とか、「あの人の小説すごいな、私って全然だ……」って落ち込むことももちろんある。でもそんなとき、私は昔テニスのコーチに言われた言葉を思い出すようにしてる。それは、今でもぴかぴか光ってる、大切な言葉。

サーブが苦手であり、同時に得意でもあった頃。入ればすごくいい球になるけど、入らないこともある、みたいな。

私は割と飲み込みが早いほうで、コーチもいろいろ教えてくれた。でも新しいことを実践しようとすると、前に言われたことができなくなる時がある。

「何もできてる気がしない!むしろ下手になってる気がする!」って泣き言を言った私に、コーチは笑ってこう言った。「成長っていうのは、上昇と停滞を繰り返すものだから。」図にすると、こういう感じ。

言われてみれば当たり前のことなんだけど、でも実際に停滞してるときって、本当に自信がなくなる。今までできていたことすらできなくなってる気がして、「私、何もできてないじゃん……」って暗闇の中に入り込んでしまう。

でも、あのときコーチが言ってくれたように、ちゃんと今までの経験は積み重なってるし、今はただ、新しいことを吸収するために一時停止してるだけなんだと思う。

創作をしていると、「なんかうまく書けないな……」と落ち込んでいる人をよく見かける。私もそのひとり。そういうとき、私はこの言葉を何度でも思い出すようにしてる。

@imyme_mine
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