3月に予定されていた退職を少し早めて欲しいという希望は出していたが、その話も有耶無耶にされていたので、まさかこんなに早まるとは思いもしなかった。退職する3日前にそれは突然決まり、呆気なく無職になった。スピード退職の決め手となった一番の理由は、労基にリークされるとかなり問題になる出来事を私が握っていて、それが上層部の耳に入ったから。推測だけど。
最終日の夕方に社内メールで退職の旨が伝えられると(常は退職の1ヶ月前くらいに周知がある)、いろんな人が声をかけてくれた。意外な人も結構いた。ある人はその足で近くの百貨店に餞別を買いに走ってくれたり、LINEギフトでドリンクチケットを送ってくれた。本当にどうしようもない人もそれなりに居たけど、この先一生会わない(かもしれない)人のためにそうやって声をかけてくれる人がいることは素直に嬉しかった。自分がその人にとって声をかけようと思う存在でいられたことも。
ここで働いて辛かったのは、ある人の機嫌が部署内の空気を支配していること、不明点を聞けば怒られ、確認事項ですらそんなことも分からないのか、と詰られていたこと。何より、そういう人とずっと一緒にいることで自分がどんどん暗くなっていたこと。求人情報に書いてある”アットホームな職場です”はほぼ罠だと学んだ。
仕事としてもう少し勉強したいことが本当はまだあったんだけど、このタイミングで手を放してよかった。職場で履いていた靴や使っていたタンブラーをゴミ箱に捨てた時、また新しい自分を作り直せるぞ、と思えた。
とはいえ、思ったより早く無職になっちゃったので、蓄えを食い潰さないうちに次の暮らしの地図を描かなくちゃ。なんだけど、離職票が届くまではちょっとのんびりして、縮こまった自分をゆっくりとほぐしましょうかね。とっておきのコーヒーとおやつと本を準備して。