性加害告発が以前からありますが、最近大きなものがふたつ出ました。精神的に辛くなるので見ないべきだと思いつつ、でも追わないわけに行かず公開されている記事やツイートでの反応を見ました
思ったことを書いておこうと思う
・週刊誌に売るのではなく警察に行け、という意見があることについて
確かに性加害を受けた時の証拠保存の方法を広めたり、警察側がセカンドレイプしないよう意識を広め、もっと真剣に性加害を事件として受理するよう警察が変わる、などはとても重要。嘘だった場合その話が広がってしまうことも避けたいし一般人からの私刑も避けたい。では被害者は警察に届けるのをやめ週刊誌に言うことにしたのはなぜだったのか。被害者を批判する人は「嘘であるから」「お金が欲しかったから」「匿名で言うことができるから」などであると推測している。逆に被害者を擁護する人は「性被害は警察にまともに取り合ってもらえない事が多いため取り合って貰えなかったから、またはその話を聞いて萎縮してしまったから」「大きな精神的ショックで訴えるまでに長い時間を必要としたから」「相手は有名人であるため実名で訴えるとファンから強い誹謗中傷を受ける恐れがあるため」などの理由ではないかと推測してる。ここの推測の差がかなり立場によって違うと感じている。基本的にどちらの事件も本当に同意があったのかは一般人には知りようがない。多くの善良な人々はどちらの立場であっても事実かどうかはまだ分からないし判断されていない、という立場に立っている。でもその上でどのような推測が自然に成り立つかは、その人の今までの人生経験に拠るのだろう。金持ちの有名人の男に媚びを売るのが女性だと思っていたり、お酒を飲むことが性的同意であるとするのが通常だと思っていたり、有名人のことを高く評価している場合(女性を一般に低く評価している場合)などの時は前者の推測が成り立つし、類似の性加害事件を注視して類似性を見出していたり、性被害のショックの大きさを知っていたり、地位の差がある相手と接した際の圧を知っていたりする人は後者の推測が成り立つのだろう
・週刊誌の存在意義について
週刊誌、買ったことも読んだこともないのですが、いつもはもっとフェミニストが卒倒しそうな酷く下世話な話が書かれている印象です(買ったことないので本当かわからない、それは週刊誌ではない?)なのでやるなら内容によってはゾーニングして法に触れない範囲で活動していてくださいと思うのですが、今回の特に新潮の冒頭のコメントは日本でほぼ見ないくらいの性被害に対する模範的な告発文で、冷やかしのための記事ではないような始まりであったことに驚いた。もちろんまだ真偽は分からないが、権力に従わず個人の訴えをきちんと取材をした上で表明したという風に受け取れる。個人的に思うのは本来はこういったのは一般のジャーナリズムが行うことではないですか?権力の元で行われている悪事を当事者や周囲からの取材を元に暴いて、告発すること、ですよね。これを何故一般のジャーナリズムがやってるところをあまり聞かないのは、権力に弱いのか、性被害は違法な暴力行為ではなく色恋沙汰として取り扱われるからなのか……。自民党が多くの裏金を懐に入れていたことを告発したことは褒められて、性被害の告発は批判されるのは、単に後者が信ぴょう性がないからでしょうか?本当に?
・そもそも不倫じゃん、という点
1つレイヤーが異なり、性被害ほど一般にとって深刻な話題ではないですが、そもそも不倫ってどうなのという話がありますね。私個人は浮気は絶対しないしされたくないですが、私と関わっていない人が浮気してようとしてまいと関係ありません。でも、結婚というのは基本浮気しませんよという契約になっている理解で、不倫は慰謝料請求が可能であるくらい不適切な行為なんですよね?(ここに関しては全然詳しくないです)その行為を有名人である人が仕事の関係者に隠すことなく堂々とその行為を行っていたということがかなり怖いですね。