バナナ饅頭

inaca
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まだ息をしている

仰向けに寝転んでいると、雲の形がよくわかった

暫く眺めていると、まるで海を泳いでいるような感覚だ

されど、それは海ではない

海と思い込むことで海になれる気もするが

それは現実から目を背けない限り

海と呼ぶことはできない

では何故、人は色んな形を目にして

それをそうだと決めつけるのだろう

それは現実に即した正しさだからである

しかしながら、それは間違いも許容する

空を海と呼んでもいい

その広大な宇宙のような心は

何にも縛られやしない

バナナ饅頭

頭の中に閃いたこの言葉は

僕の中ではしっかりと息をしている

(北海道で120年前から愛されているようです)