私の書いた一次創作小説「FrostBite」が、今年の9月で完結してから5年経ったことになった。めでたくはあるが、その反面素直にそう思えないところもある。
5年間、新しい作品を何も完成させられていないという事実と向き合わねばならないからだ。
FrostBiteが完結して以降、色々と設定を考えては書いてみた。けれどどれも序盤まで執筆して、それ以降が書けずに終わってしまっている。
……元々設定だけ考えるのが好きな面はあったが、ここまで本編が書けないとは自分でも思っていなかった。最悪の予想を更に下回ったことになる。
FrostBiteをエブリスタで公開し、その時開催されていた執筆キャンペーンで大賞を取った5年前の私は多分、ここまで何も書けていない自分がいることに驚いているだろう。多分あの当時なら、これから色んな賞に出して、そしてまた賞を取れると思っていたはずだ。
現実は非情だし、残酷だ。
一応今の私の名誉のために補足しておくと、5年前の当時私は実質無職だった。職探しこそしていたが時間に余裕があり、そのおかげで小説の執筆が出来ていたのだと思う。
とは言えど、だ。今の私も一般人に比べるとかなり時間に余裕がある方であり、毎日ソシャゲや睡眠に費やさなければとっくに小説の1本ぐらい完成させられていただろう。
これから心を入れ替えて頑張ればいいのだろうけど、正直これからもこんな風にダラダラと生きていく気配しかない。
でかい賞を取るなんて夢のまた夢だったな、5年前の私よ。