僕の身の回りの物はとにかくダサい
服はその筆頭だったが、財布は更に酷かった
僕の財布は小学四年のころ子供チャレンジで72ポイントで交換したものだ。以来それを使い続けてきたが、人前に財布を出すのに抵抗があった。

それでも僕が財布を変えなかったのには愛着があったからだ。日常生活はもちろん、インドに行った時もアメリカに行った時もこいつは一緒だった。
小銭入れが破れた時も瞬間接着剤で補修して使い続けた。それぐらいこの財布が好きだった。
しかし4月からの花の大学生活にこいつは連れていけない。ヤツとの決別は近かった。
続く