国立科学博物館で「ヤマイヌの一種」として保管されてきたはく製が、実はニホンオオカミで、最初に気づいたのが中学生だったというニュース(しかも気づいたときは小学4年生)
この中学生、『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』にて、ジャンル「絶滅動物」でグランドスラムを達成した小森日菜子ちゃんである。当時、まさに小学4年生。現時点での最年少グランドスラム達成者。
この回は「小学生vsMENSA会員99人」という、小学生のチャレンジャーがMENSA会員たちの壁に挑むという内容だった。放送日は2020年7月。コロナ禍真っただ中。スタジオに99人の壁を作ることはできず、番組では専用のリモート回答システムを開発して対応していたころである。そして、この壁の中に実は僕もいた。MENSA会員なんですよ僕。しかもグランドスラム達成者の(2018年8月にジャンル「路線図」で達成)。
「壁」は自宅のPCからスタジオにリモートでつなぎ、回答はスマホ上に表示されたボタンを押して行う。ジャンル「絶滅動物」のときのことも覚えている。問題はもう、なにひとつわからなかった。けっこう強いMENSAの壁の人もいたけど、日菜子ちゃんが押し勝って逃げ切った。わーすごいと、1人で拍手で讃えたのだった。スタジオで祝福したかったな。
あれから3年7ヵ月。そりゃ日菜子ちゃんも中学1年生にもなっているわけだ。すっかり大きくなって。元気そうでなによりだし、自分が好きなものをまだまだ突き詰めているのがたまらなくまぶしい。『99人の壁』には、自分の好きにまっすぐな子供たちがたくさんいて、時には自由な言動で司会の佐藤二郎さんを翻弄し、そしてセンターステージでは真剣な眼差しで大人と戦っていた。もう中高生になっているだろうな。背も伸びて声も変わっているだろう。あのころの「好き」は、まだ好きですか。他のことが好きになっても全然大丈夫。みんなの情熱や笑顔から、大人たちはたくさんのことを学んだ気がします。またいつか『99人の壁』で会えるといいな。