天皇はでっかいヨギボーで安らぐか

森本
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国会議事堂を見学した。広くて重厚で繊細で、本当に素敵な建物だった! 「こんなすごい場所で頻繁に仕事してたら、自分のことを特権階級だと思い込んで好き放題する傲慢なバカもそりゃ出ますわな」と直感的に思ってしまった。

国会議事堂内部には、天皇が休憩されるための部屋(御休所:ごきゅうしょ)がある。国会の開会式では、天皇がお言葉を述べられる。そのために議事堂にいらした際、まず入られるのがこの御休所ということだった。ガラス越しに見学したその部屋は、とにかく豪奢。金に螺鈿、漆塗りの柱に華美な絨毯。高い天井にはシャンデリア。部屋の中ほどに、椅子と机がぽつんとある。

御休所というのは名目であり、実質的には待機部屋なのだろうけども。それにしても天皇は、こんな部屋で気が休まるのだろうか? ド庶民の自分からすれば、こんなギラギラビカビカしたド固い部屋でリラックスしろというのは無茶な話だ。

公開されている御休所は表側として、隠し扉を通じた裏にもう一部屋作ってあげたい。その部屋は狭くて、人馴れした猫が一匹いて、でっかいヨギボーがひとつ置いてあるのだ。不慣れな環境ゆえ、天皇は逆にそわそわしてしまうだろうか。そしたら部屋を暗くして、暖色系の間接照明をつけて、ブライアンイーノの曲も流そうね。