寂しさの分解

戸ヶ谷新
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2022/9/4

「寂しさ、孤独」について友人と話した。自分は「怒り」や「悲しみ」の分解が早いほうだと思っているが、「寂しさ」の分解は未だに下手だな〜と思う。

寂しさの分解が不得意なのは単に、一人では難しい作業だから。

ほかの負の感情は一人で分解しやすい。

「怒り」は意識的に感じないように生きてきたため、持つこと自体上手くなく、ただ近年はある程度怒りを出さないと人間は蹂躙され続けると学んだ。ので意思表示としての怒りを身につけようと思った。

人を妬む気持ちは持っても自分に利がないのでやらない。つまらないことだと感じる。「恐怖」は分解できないが、創作にとって弊害どころかプラスになっているので今は放置する。

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自分は物に対しての執着が薄い。記憶も弱い。身軽な気もするが、他人から見たら寂しい人に見えるのかもしれない。持てるものが少ないからと腕をたくさん生やすことは出来ないので、大事にできるものを大事にしようと思う。

兄が私より早く生まれたため、私より家族の記憶が多くて当たり前ながら新鮮に思った。

こういう些細なやりとりで、同じ環境にいても兄は別の人間でまったく違う世界を見ていたことを知る。面白いしうれしい。

@inu_sachiare
TogayaArata|漫画家|Aro| 男性同士の恋愛と、恋愛ではない関係について描くのが好きです| 連絡先・商業情報→lit.link/inusachiare| 「夜のフライト」「CURE BLOOD」「2世と器」