ここ数年、推しの誕生日は半日休暇をとって一人で過ごしている。なぜ全日ではなく半日休暇なのかというと、推しの誕生日を祝うために休みをとることを家族に内緒にしているからだ。朝はひとまず出勤して、こっそり昼からは自由時間。
今年は推しの誕生日が土日にかかっているので、少し早い金曜日の今日に半休をとった。いつも通りの顔で出勤して、昼から帰宅までのタイムリミットまでの時間を推しへの祝いの時間とする。平日は客が少なく長居ができるティーフリーの店で祝いの食事を頂きつつ小説でも書こうかと思ったが、店に赴いたところ改装中であった。
どうするか悩んだ末にすぐ近くにあるケーキショップへ。この店は店内での飲食もできる。頼んだ苺のタルトを見ながら、そういえば推しは苺ケーキをプレゼントすると困った顔をしていたな…でも自分の誕生日に恋人が喜びそうな、おそらく自分の好みではないケーキを買って帰る男だったな、などと思い出して優しい気持ちになった。
運んでこられたタルトとともに、こっそりアクスタとバースデーカードを撮影した。ちょうどお客さんが誰もいないタイミングで、席も店員さんから見えない場所だったのであたふたせず写真を撮れた。アクスタはいつもの公式から出されたものに加えて、友人が作成してプレゼントしてくれたアクスタも一緒にさせてもらった。この友人作成のアクスタは推しカプが笑顔で一緒にいるものだ。私の知る限り、推しカプのアクスタというものは友人作成の物以外は存在していない。本当に素敵なアクスタで大事な宝物だ。
タルトは予想していたよりも美味しかった。いつものことながら、タルト生地の硬さに苦戦しながらボロボロにして食べた。ケーキを美しく食べられる人間になりたい。
推しの誕生日を祝うために最初の頃は花束を買っていた。自宅で飾られているのを見ると推しのことが頭に浮かんで幸せな気持ちになった。ただなぜ仕事終わりに花束を持って帰ってくるのかと家族から不審がられることが続いて去年は花束はなしにした。今年もそのつもりだけどやっぱり買いたいなって悩んでる。花はいいですね。冬は切り花でも長持ちするしその期間ずっと推しを思えるのでそこも良い。この文章を書いているうちにどんどん花がほしくなってきた。店を出たら花屋に寄ってみよう。
[追記]
お花、買いました。いつも花束にラッピングしてもらうけど今回は自宅用にも簡単に包んでもらった。綺麗だな。
花脈がすごい。1/21はスイートピーの日らしく店員さん激推しだったのでたくさん入れてもらった。バラスイートピーミモザどれもいい。スイートピーの花言葉を調べると「門出」「別離」「優しい思い出」なんて推しにぴったりなんだ。スイートピーは8色ぐらい店先にあってこんなにいろんな色を選べるのは今の時期だけということだった。「家で飾るだけなんだけど…」と伝えたから適当でも良かったはずなのにすごく真剣にどの組み合わせが良いか一緒に考えてくれる店員さんだった。ありがとうございました。