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欲望と正しさ

inuko
·
公開:2026/9/13

すごくつまらないことで後悔していることがある。それは、やっぱり大阪万博に行けばよかったということだ。去年は維新の政策に反対していて、ボイコットの意志もあったのと、お金を貯めていて余裕がなかったので(入場料が7000円くらいした)行かなかった。しかし、終わってから、うちから電車で一本で行けたのにとか、あの一度切りだったのにという後悔がじわじわ押し寄せて、やっぱり行けばよかったという気持ちが出てきている。工期の遅れとか工事費の不払いとか自然破壊とかの問題も知ってるけど、でもやっぱ見たかったなって思ってしまう。ちゃんと政治に興味がある人からしたら、すごく低俗だと思うんだけど。

同じようなことをディズニーについても思っていて、昔はあんなのはアメリカ帝国主義思想を広めるための道具とか思って、頭ごなしに否定していた。しかし、いくつかどうしても見たい作品があって今年何作か見たらやっぱり面白かったから、もっと早く見ておけばよかったと思って後悔した。わかって見るのと何も知らないで無批判に見るのとは違う。そして、なんでも頭ごなしに否定してはなからボイコットしているのと、面白いけどと分かったうえでボイコットするのは意味が違う。

今公開されている『オデュッセイア』もロケ地が西サハラで、そこにもといた人たちがモロッコから弾圧を受けているからボイコットした方がいいというよびかけを見た。実は『オデュッセイア』は見てみたかったから行った。この問題を知ってたら行っただろうか。ほかにも、イスラエル支援をしているスターバックスやマクドナルドもなるべく利用しないようにしているが、時々行ってしまうことがある。なるべく行ったということは伏せているが、でも行ったあとちょっと罪悪感がある。ほかにも知らないで利用しているサービスが「実は」ということはあるんだろう。

面白さ、おいしさ、楽しさを知らなかったら、利用しないで済む。そうやって正しい側に立つために、自分の欲望を切り捨てるって方法もある。でも、知らないまま「あんなもの」と頭ごなしに批判するってどうなのかなって思ってしまう。逆にそれを知ってしまったあとだと、それをボイコットすることは難しい。おいしいはおいしいし、面白いは面白い。だから、それがどんな仕組みで動いててってことを知るのが大事なのかな。そして、知った上でそれとどう付き合うかを決めるのが大事なのかも。難しいけど。

@inuko
他人軸で生きてきた40代が自分軸を取り戻すための記録。