土門蘭さんの『ほんとうのことを書く練習』を読んでいたら、途中で読めなくなった。
私は自分の文章について、ほんとうのことを書いていると思っていたし、実際にそういう感想ももらったこともある。でも、読んでいて、だんだん、自分の文章に徹底的に欠けているものを突き付けられているみたいで、途中でこれ以上言わないでという気持ちになって、本を閉じた。
私はずっと自分の文章で褒められたいし、すごいと思わせたいし、傷ついたことや悲しみについて、いかにわたしが傷ついたり悲しかったかを当人にわからせたいと思う気持ちが抜けなかった。そういう気持ち抜きで書こうとしているけど、ときどきにじみ出てしまうことがある。でも、土門さんはそういうことを徹底的に排除して書いているように見えた。
私は書くことで傷ついてきたと思ってきたけど、自分が傷つけたとは思ってなかった。でも、私が書くことで傷つけた人もいるかもしれないと思ったら、取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれないと思って動揺してしまった。
私は今まで、自分に何かが足りないから世の中に出られないと思っていた。ネットでのアピールや人としての存在感、知名度、YouTubeなどのほかの媒体からも読者をひっぱってくること、コネなどそういうものが足りないんだと思っていた。でも、やっと気づいた。
私に決定的に足りないもの。それは文章なのかも。書けてると思ってたけど書けてないのでは?それがわかってしまった。だから私がやることは、ちゃんと文章を書くことなんだと思う。売れるとかはその次に考えることなんだと思う。