しずかなインターネット

日記やエッセイにちょうどいい
文章書き散らしサービス

ログイン

「うらやましい」と「自分はダメ」は別

inuko
·
公開:2026/9/18

zineで作家になった人とエッセイがベストセラーになって自費出版で出した小説が出版社から出版されることになった小説家のラジオを聞いた。なんか私はこういうことが自分にも起こるはずだって30代~40代前半のときは思ってて、ずっと「なんで自分は」って思ってた。当時は自分の周りの人がどんどん本出したり、文芸誌に書いたりしてて、ずっと次は「自分の番」って思ってた。

でも、ほかのラジオで小説家の方が初めて書いた小説で新人賞の最終選考に残って、ほかの作品もいいところまで行ったと言っていた。私は3回くらい賞に出したことがあるけど(その小説家が出した大きい賞じゃなくてもっと小さいもの)、一次も通過できなくて、その小説家の話を聞いて、もしかしたら自分は比べる相手じゃない人と自分を比べてたのかもって思った。二人ともただ表に出てなくて急に出てきたように見えるから、自分にもいつかチャンスが回ってくるって思ってたけど、でも表に出てくるまでの活動の質が全然違うから、そもそも比べる相手じゃないのでは?みたいなことを思った。なんていうか、M1準決勝で敗退した芸人を見て、1回戦で負けた芸人が自分もって思ってる感じ(まあそういう気概がないと芸人とかやれないとは思うけど)。

それで前だったらこのあと自分の身の程知らずを恥ずかしいと思ったり、そういうポジションに行けない自分を責めたり、だから自分はダメなんだのターンに入ったんだけど、別にだからなんだろうって思った。

なんで急にそう思ったのか考えてみたけど、世の中には「成功者」のストーリーがあふれてて、だからすぐそこに人のことも自分のことも乗っけたくなるのかなって思った。言ってみたら二人とも「成功者」で、私はそのストーリーに2人をのっけて見ていた。そして、心のどこかで、いつかは自分にもターンが巡ってきて、「成功者」のストーリーに沿って人生が動くんだと思っていた。でも、それは「成功者」のストーリーの型っていうのに勝手にこっちが当てはめて見てるだけで、自分がそれにはまってるかどうかも自分が勝手に見てるだけなんだなと思った。そして勝手に成功者/そうじゃない人と分けてるだけだなと思った。

作家で食べてけたり、ベストセラーになってうらやましいとは思うけど、だからなんだろうっていうか。そうじゃない自分の人生が無意味とかダメって思わなくなったって感じ。別に成功者じゃない人生をダメとかみじめっておもわなくなったっていうか。

うらやましいけどね!

@inuko
他人軸で生きてきた40代が自分軸を取り戻すための記録。