置かれた場所では咲かないが、手持ちの武器の最強の使い方は知りたい

inunomatsuge
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インターネットを見てると他人のいろんな考えが見えるので、へ~そういう人もいるんだーと素朴に思うことが多々ある。

ある時、「置かれたところで咲きなさい」という言葉にたいしてすごくブチキレているツイートだか記事だかを見かけて、今までその言葉についてほとんど考えたことも無かったので(自分にとってはよくもわるくも耳をサッと通り抜けていくような言葉だったから)、へ~そういう人も(略)と思ったんだけど、後々になってちょっと考えたことがあったので書きます。関係あるようでそんなに関係ないので、別に読まなくて大丈夫です。

話が一瞬ズレるけど、私は探し物がめちゃくちゃに苦手で、どのくらい苦手かというと、一度何かを失くしたら探す前に買い替える。なぜなら探せないから。視力がすごく悪くて、探すという行為が自分にとって難易度が高すぎて脳を混乱させるので、やりたくない。だからやらない。でもこの世には買い替えられないものもたくさんある。そういう場合はどうするかというと、シンプルに「死んでも失くさないようにする」。絶対に失くさない。例えばペットを飼っていて、一度外へ放してしまったら二度戻ってこないとしますよね、そしたら絶対に外に放さないようにするでしょ?それと同じくらい厳重に保護する。だって失くせないから。失くしたら探せないから。そう思って失くさないようにしているので、ほとんど失くしものをすることはないです。買い換えられるものはすぐ買うし。

私はこの、探し物がめちゃくちゃに苦手で大事なものは絶対に失くしてはいけない、という自分が面倒で嫌なんだけど、そうはいってもバンドやお笑いコンビやあるいは恋人同士のように「価値観の違いで解散!」というわけにはいかないので、なんとか付き合っていかなければいけないわけです。置かれたところで咲く、というのとは少し違うけど、今の自分でなんとかやっていく方法を探していかないといけない。これはこのこと(探し物苦手)だけに限らず、あらゆる自分の性質や性格、価値観なんかにも言える。自分に合ったやり方を見つけてうまくいくように調整する、ということを適宜やってくことが、自分の人生を生きやすくしてくれる。似たような性質の人が「こういうのがいいよ」と勧めてくれるもの・バズってるものなんかを見て参考にしたり、微調整したりして。

人生はオーダーメイド!というとなんかキラキラふわふわしてしまってまったく飲み込める気がしないけど、自分の人生は自分がやりやすいようにカスタマイズしていくもの、手持ちの武器で最大の力を出す方法が分かったら今よりは戦いやすくなる、みたいなことはあるなと。理想の武器を探す旅に出るのも勿論意味があるんですけど、その旅の途中にもモンスターとは出くわすわけで、そういう時まず手持ちの武器で戦うじゃないですか。その時に「ああこんなのじゃだめだ」って初手から絶望したくないので、たとえ棒の切れ端しか持ってないとしても、それの最強の使い方を習得したい。たとえば燃やして敵の顔面を焼くとか(物騒)。手持ちで戦う、というと地味で謙虚で、まさに日陰で咲く花のように感じるけど、最大火力出してやる!!!!となった時点で突然食虫植物の形相を呈してくるからおもしろいですね、置かれたところから飛び出してくるな。

まあそういうかんじで、置かれたところでは咲かないけど、手持ちの武器で最大限に戦う方法は知りたい。手持ちの武器に悲観する日もあるけど、捨てずに大事にするのも自己肯定感を育てるのでは、と思ったりします、ね。

@inunomatsuge
いぬのまつげかわいい