夢に

iriko meshi
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亡くなった父が出てきた。

温泉?宿かどこかに私の運転する車で向かっている。父は後部座席から行く先を指示してくる。

途中はよく覚えてないけれど、最終的に私が宿の土産物のご当地キーホルダー(どこの地域かわからない)選びに夢中になっているところで目が覚めた。

「後部座席から道を指示させる。」

これが、私が父と二人だけで共有した最後の時間だったと思う。母の実家から、私と父だけ先に帰ったときだ。車通りも信号も少ない裏道を教えてもらった。確か去年の晩夏だった。その後、その道は通っていないし、暗かったから道順もあやふやになってしまった。

そもそも別に早く帰る必要はなかったのだ。

@irikomeshi
しんぷるにむりはしない。