久しぶりに好きな曲について書けそうなモード、ということで。
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モーニング娘。の曲に『なんちゃって恋愛』(2009)というものがあります。
まず、サムネがどん暗い。最高。あと、曲名『なんちゃって恋愛』なの最高。一昔前まで『LOVEマシーン』とか『恋愛レボリューション21』とか歌ってたのに、時代やメンバーによって恋愛の虚無部分にもフォーカスあてるんだっていう、、好きだ。この二面性というか、High&Lowがあるからモーニング娘。の曲やパフォーマンスが好きと言っても過言ではない。
歌詞では、Aメロからつんく♂ガチガチに当てに来てて怖い。まず、一番の
あくびが一つ出ちゃうほど / つまらない午後になったな / ナンパとかしないでくれるかな / 白けちゃう
二番は
ハンバーガーかじりながら / 街行く人を眺めてた / 本当に笑ってる子なんて /いるのかな
、、、この、冷めた目線?十代の冷徹さ?つんく♂って心に女子高生人格があるのかな?それとも、色々リサーチしてんのかな?(前に、メンバーに日頃の愚痴とか聞いて歌詞書いてるって言ってた時期があった。)とにかく、キラーフレーズの連続である。全部書き出したいけど、トータルのパフォーマンスで見てほしいから、まずMVを見てください。
あと、サビ前の一番盛り上がる部分に
そろそろテレビを買い替えないと /いけないね
ってあるんですけど、これ地上波放送がアナログからデジタルに移行する時期だったんですね。こういう時代背景をさりげなく入れてくるのも好きですね。後々聞く人には??ってなるんですけど、ポップスって時代を写す鏡だと思っているのでアガります。サビ前にこれを入れ込んでくるのは痺れます。
そして、サビ、
なんちゃって/恋愛をしたとこで寂しくなるだけ/ それなのに温もりを感じたくなる/ なんちゃって/いい奴を演じても虚しくなるだけ / それなのに適当に愛想笑い/
なんつーか、なんでわかるんだろう??なぞ??でもこういう思考に落ちてしまう10-20代の時間て確実に有るよな!と思わせられる説得力!? なんちゃってがどこにかかるか!
『なんちゃって恋愛』は恋愛をすることを茶化しているのではなく、恋愛に逃げてる主人公の自虐、虚しさを歌ってるんですよね。
そこを拾い上げてくれるんだ。という。
あと、『泣いちゃうかも』もそういう意味ではおすすめです。これは、失恋してる自分にある種酔ってる時に響く曲です。