僕が小学生の頃
毎日登下校していたあの道は
小さかった僕にとっては
広く
大きな世界で
毎日が大冒険のように感じた
20歳を超えてすぐの頃
学校に行く用があったので
久々にその道を歩いてみたことがあった
確かに距離はそれなりにあるけど
子供の頃と比べるとなんだか
狭く
小さな世界だと感じた
大人になるってこういうことかと
あの時少し感心した
今
僕が住んでいるところは
大人になった僕しか
知らない世界
この世界が
最初から当たり前のものとして
僕の前に存在していた
広く大きな世界は
子供でないと味わえないもの
息子よ
君から見たら世界は
どれだけ広いんだい?
そして
君が大きくなる頃には
その世界は
窮屈になってしまってるかもしれないね
僕にとっては
歳をとり続けることで
また世界は
広く
大きなものになるのかもしれないが