仕事終わりの帰りの車
車内では
音楽や
ラジオなんかを
常に流している
だから
外を走っていても
車内は中の世界だ
時には
音楽もラジオも止めて
窓を開けて
窓の外に耳を傾けてみる
駅で止まった電車
自転車を漕ぐ音
足音
話し声
外にある
煌びやかな世界を
目や耳に
入れることで
不思議と自分も
そとのせかいにいる様な気がする
そして
少し煌びやかな世界にいる人たちのことを
少し
羨ましくも思う
でも
よくよく考えたら
僕はお酒が飲めないから
誰かと飲みに行くことが
なかったり
人と会話するのが苦手だから
1人でも店に行くことはあまりしなかったな
音楽を聴くことも
ライブハウスに行く以外では
少し都合が悪い
僕の人生は
結構損をしているような気もする
実際のところは
僕は
好きなことを楽しんでる時は
できるだけ
その楽しみを
独り占めしていたいだけなのかもしれない
好んで
なかのせかいにいるだけだったりするんだろう
なのに
そとのせかいを
羨ましく感じるのは
なぜなんだろう
きっと
僕の理想は
もっと煌びやかな世界に
いるべきだったのかもしれない