大きな病院に再度行った。
僕の体質はいわゆるアレルギーによるもの。
そしてそれは生まれつきであるということ。
1度影を潜めていたそれは歳を取り、再び僕の身体を蝕んでいるのだという。
それはイコール、僕の子どもたちにもそれは受け継がれてしまってるということでもある。
僕自身の身体より、そちらのほうがショックでしかない。
僕もそういえば母に同じようなことで謝られたことがある。
あの時の母は、きっと今僕が持っている感情と似たようなものだったのかもしれない。
子供からしたらそんなことはない、と思うかもしれないが、その真意は、自分自身がこうなることではなく、いつか親の立場になった時、同じ思いをしなければならない、ということだったのかもしれない。
移り変わることは受け継ぐこと。
守らなければならないこともある一方で、負の一面は少なからずある。
遺伝というのはいい面も悪い面も結構はっきり出てしまう。
そうなると僕は生まれてきて良かったのだろうか、
結婚して良かったのだろうか、
子供を授かって良かったのだろうか、
と永遠に負の思考に陥ってしまいそうになる。
そんなこと、何れも僕一人で決めたことでも、起こったことでもないのに。
このやり場のない怒りと悲しみはどこに向けたらいい?
僕は生活サイクル上長生きできるなんて思ってない。
けど、僕と深く関わり合った人に僕のせいで陰を落としてしまうのはやりきれない。