うちの近所で花火が上がるので
家族で会場まで訪れた
いつのまにかこの地域は
祭りらしい祭り事が
なくなってしまっていたらしい
秋祭りが盛んな地域なので
基本お祭り好きな方はたくさんいらっしゃる
そのため祭りらしい祭りでないとはいえ
会場の付近には
たくさんの屋台
祭り気分を味わおうと
たくさんの人達
子供達はとても楽しそう
そうだった
この空気感は
僕も子供の頃
とてもワクワクしていた
屋台のものは多少値がはったって
とても美味しかったし
いい景品が取れなくたって
遊びは楽しかった
花火が上がる時間が迫り
子供たちはソワソワしている
まだかな？
とずっと聞いてくる子供
バン！
と大きな音と
綺麗な光が包んで
たくさんの歓声があがる
わあわあと
はしゃぐ子供
初めて観る花火ではなかったから
少し慣れてたね
僕は子供の頃
花火の音が怖くって
耳を塞いでいたっけ
子供たちも初めての花火の時は
少しだけ怖がっていた
夏の終わりは
盛大な花火と共に訪れた
街中ではないから
決して大規模なものではなかったけど
この地域に住むたくさんの人を
光で包んであげているような世界だった
花火が終わった時の
夏が終わってしまったような
ほんの少し寂しい気もしたりしたが
帰り道
家族で余韻に浸る
花火っていうのは
人の心を照らすものなんだなと
一家の長となって改めて感じた
たくさんの人の心を照らして
たくさんの人の物語が進む